『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ゾーイ・サルダナ、ケイシー・アフレック製作のスポーツ映画で主演 ─ 監督は元フェンシング選手、実体験もとに描く

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどで知られるゾーイ・サルダナが、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)のケイシー・アフレック製作のスポーツ映画『フェンサー(原題:Fencer)』で主演を務めることがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。
本作はサルダナ演じる野心を持った女性のフェンシング選手メイが、個人的な問題や幼少期からのライバルたちと競い、向き合いながらアメリカのオリンピック代表を目指す姿が描かれる。監督・脚本・製作を務めるジャスミン・マクグレードは元フェンシング選手で、ハーバード大学在籍中にフェンシング選手権でチームを初めて優勝に導いた実績の持ち主。『フェンサー』はそんなマグレードのアスリート選手時代の実体験を基に製作される。
発表にあたり、マグレードは本作について以下のようにコメントした。
「私は作家・監督として、欠陥のある人、すなわち現実的なキャラクターが主導する物語を伝えたいと思っています。その中でも特に女性に焦点を当てたいと思っているのです。登場人物たちは自分自身が最大の敵であり、けれども非常に活発な存在として描かれています。『フェンサー』は忍耐と犠牲を称えるものであり、周囲の価値観や称賛だけで安心感を得ることの危険性を訴える話でもあるのです。イメージよりもずっと過酷で、ずっと多様で、スリリングなフェンシングの世界を未だかつてないほどリアルに描きつつ、女性アスリートの想いと人生を切実に、また激しく伝えます。」
製作はケイシー・アフレック、ジャスミン・マクグレードの他、『Light of My Life(原題)』(2019)『The World To Come(原題)』でもケイシーとタッグを組んだウィテカー・ラダーらが務める。ケイシーとウィテカーは、野心的かつ複雑な女性像を誠実に捉える『フェンサー』に携わることを幸運に思っているといい、「人生の最も基本的な質問を呼び起こさせる、力強い脚本です。自分を定義するものは一体何なのか? 仕事なのか、評判なのか、関係性なのか。自分にとって最も重要なことは何か、それを守るためには何をするのか?」と本作のテーマを示唆。マグレードが描くユニークなストーリーや視点に惚れ込み、マグレードの知性や創造性、ひたむきな仕事への姿勢に圧倒されたとも語った。
Source: Deadline