デヴィッド・フィンチャー版「イカゲーム」正式に進行中 ─ オリジナル版クリエイターが認める

『セブン』(1995)『ファイト・クラブ』(1999)の巨匠デヴィッド・フィンチャー監督による「イカゲーム」英語版シリーズが正式に進行しているようだ。オリジナル版のクリエイターであるファン・ドンヒョクが米The Wrapにて認めた。
韓国発のNetflixシリーズ「イカゲーム」は、一攫千金をめざす老若男女が命懸けのサバイバルゲームに挑むストーリー。2021年に配信されたシーズン1は全世界で注目され、非英語作品として最も視聴されたシリーズとなったほか、初のエミー賞にも輝いた。2024年12月26日にはシーズン2が配信され、再び大きな話題となっている。
本作は2025年配信予定のシーズン3をもって完結するが、ドンヒョクは「Netflixにはひとつの計画があります」と明言した。具体例として挙げられたのが、2024年10月に報道されたデヴィッド・フィンチャー版「イカゲーム」だ。「彼ら(Netflix)はこのアイデアを捨てるつもりはありません。私もアドバイザーや共同クリエイターとして参加することになるかもしれませんが、それはまだ誰にもわからない」。

この企画はフィンチャーにとって、『Mank/マンク』(2020)『ザ・キラー』(2023)に続くNetflix作品。オリジナルのリメイクなのか、新たなストーリーを描く独立した作品になるのかは不明。脚本は「サード・デイ 〜祝祭の孤島〜」(2020)などのデニス・ケリーが執筆すると報じられている。
2024年11月の時点では、フィンチャー版について「正式発表ではないだろうから、その話はできません」とコメントしたドンヒョク。おそらく、その後なんらかの進展があったのだろう。ちなみに、当時から「私はデヴィッド・フィンチャーを尊敬していて、彼の作品が大好き。彼がリメイクしてくれるなら、ひとりのファンとして観ることになるでしょうし、素晴らしい『イカゲーム』を作ってくださると思います」と期待を語っていた。
近い内に続報が発表されるとしたら、おそらく「イカゲーム」シーズン3の配信後になるはず。Netflixによる正式発表を楽しみに待ちたい。
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