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【特集】マーベル映画、5つのインフィニティ・ストーン現在地と残る1つソウル・ストーンの行方 ─ サノス襲来に備えて

※この記事はあくまで筆者の憶測によるものですが、これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース作品のネタバレ要素をふんだんに含んでいるだけでなく、もし予想が的中してしまったら、結果的に『マイティ・ソー:バトルロイヤル』や『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』のネタバレになってしまうかもしれませんので、気になる方は閲覧をご注意下さい。

(編注:本記事は2017年7月に執筆・公開されたものであり、マーベル・シネマティック・ユニバースの最新の内容とは一部一致していない箇所がございます。あらかじめご了承くださいませ。)

マーベル・シネマティック・ユニバースのインフィニティストーン

マーベル・シネマティック・ユニバースのキーアイテム、『インフィニティ・ストーン』

『マイティ・ソー』(2011)、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)、『アベンジャーズ』(2012)に登場したのはスペース・ストーン、日本ではコズミックキューブなんて表記でしたが、作品内での英語の呼び名はテッサラクト(四次元立方体)その頭文字は「T」『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)に登場したリアリティ・ストーンはエーテル(表記Aether)として具現化、頭文字は「A」。『ドクター・ストレンジ』(2016)に登場したタイム・ストーン、その容器はアガモットの眼のネックレスで頭文字は「N」。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)に登場したパワー・ストーンを格納していたのはオーブ、その頭文字は「O」。そして『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)に登場していたマインド・ストーンはロキが持っていた王笏(表記Scepter)の力の正体であり、その頭文字は「S」
これらのアルファベットを順番に並べると、T!A!N!O!S!銀河を我が手に!いでよタノス!…たのす? あれ? なんか足りねえな?

のっけから悪ふざけして申し訳ない。2008年の『アイアンマン』より始まったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、現在(2017年7月)までに実に15本ものヒーロー映画を世に送り出してきており、それらの作品は一本一本独立したストーリーながら、共通するテーマとして巨大な力を持つインフィニティ・ストーンの存在と、それを狙う闇の勢力との戦いを描いてきました。

インフィニティ・ストーンとは

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場したベニチオ・デル・トロ演じるコレクターがこのインフィニティ・ストーンの正体について言及しています。それによると宇宙の始まる前には6つの特異点が存在し、その特異点からビッグバンが起こって宇宙が誕生したと。その後、6つの特異点の残滓はエネルギーの結晶となり、1つでも容易に惑星を消滅させる力を持つそれらの結晶を、6つ全部揃えたものは宇宙を支配する力を得るとのこと。どことなくドラゴンボールを想起させる何やらとんでもないアイテムですが、『アベンジャーズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にチラッと登場する青ゴリラことマーベルきっての最強ヴィラン、サノスが虎視眈々とこのインフィニティ・ストーンのコンプリートを狙っているらしいというのが、これまでのMCUの流れです。

前々段で列挙したように、MCUに登場したインフィニティ・ストーンは現在(2017年6月)までで5つ。残る1つ「ソウル・ストーン」だけが未だ発見されていません。ここで既出の5つの石の現時点での所在をMCU各作品のこれまでのストーリーと照らし合わせて整理してみましょう。

スペース・ストーン

まずスペース・ストーン、かつてはレッドスカルが手にし、空間に穴を開けロキがチタウリの軍勢を地球に呼び寄せるために使ったこちらの石は、ソーの故郷アスガルドで保管されたはずです。しかし、時系列でその後にあたる『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で、劇中にて死んだと思われていたロキがやっぱり生存、得意の幻術で養父である主神オーディンをどうにかしてしまって、彼に化けていることが判明しています。おそらくスペース・ストーンは、再びロキの手に落ちていると考えるのが自然です。

リアリティ・ストーン

次にリアリティ・ストーンですが、こちらは『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のエンディングで、ソーの盟友であるシフとウォーリアーズ3のヴォルスタッグが、ノーウェアにいるコレクターに預けているところが描かれました。しかし、ご存知の通りコレクターの保管庫は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で粉々に破壊されており、リアリティ・ストーンの行方も判らなくなっていると思われます。

タイム・ストーン

そして3つ目のタイム・ストーン。これは時系列でいうと一番最近登場したインフィニティ・ストーンですが、『ドクター・ストレンジ』においてソーサラー・スプリームとなったストレンジが、神器アガモットの眼として聖地カマー・タージに保管しています。一見安全そうに見えますが、闇堕ちしたストレンジの兄弟子バロン・モルドがその場所を知っているのではないかと懸念されます。

パワー・ストーン

4つ目はパワー・ストーン。ロナンからガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが命がけで取り返したこの石は、現在ノヴァ軍が守る惑星ザンダーで厳重に保管されています。

マインド・ストーン

そして5つ目マインド・ストーン。サノスがオーディンから盗んでロキに与えた王笏(セプター)、通称ロキの杖に埋め込まれていたこの石は、ホークアイやセルヴィグ博士を洗脳したり、ワンダとピエトロの能力開発に使われたり、ウルトロンを産み出したりとすったもんだの紆余曲折を経て現在はヴィジョンの額にペカッと光っています。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でワンダと袂を分かち、モラトリアムに沈んでしまったヴィジョン。普通の人間になることを条件にされれば、石を手放したりすることがないとは言えない不安定な状態です。

こうして見ていくと、5個のうち所在不明が2個、たった一人のヒーローに管理が委ねられている石が2個と、銀河を滅ぼしかねない危険なアイテムであるにも関わらずその警護体制はお世辞にも盤石とは言えないのが現状です。

ソウル・ストーン

となると気になるのは残る1つソウル・ストーン。噂では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までのMCU3作品、『スパイダーマン:ホームカミング』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『ブラックパンサー』のいずれかに登場するとされています。現時点ではどの作品のストーリーも明らかになっていないため、確かなことは何も言えません。ただ、MCU一連の作品のファンの間でかなり前から、インフィニティ・ストーンがMCUの劇中に登場した形態、その英単語の普通名詞の頭文字を6つ並べると「THANOS」、すなわちサノスになるという説が実しやかに囁かれており、ここまで5つ登場した段階で「H」を抜かしたスペルが揃っているところを見ると、公式に発表はされていませんが、どうやらこの製作側が仕掛けたお遊びは実在するといってほぼ間違いないでしょう。

ソウル・ストーンの在り処は?

とすると、ソウル・ストーンは英単語にした際に頭文字にHがつくものとして姿を現すはずです。察しの良い方は筆者が言わんとすることがもうお判りですね?前述のこれから公開される3作品を見るまでもなく、MCU世界の初期から登場し、超常の力を発揮していて、なおかつ普通名詞にした際にHがつくアイテムがたった一つだけあります。

ソーと切っても切り離せない神器ムジョルニア。その姿はトンカチ、つまり「HAMMER」です。武器として強大な力を持っているだけでなく、次元の橋ビフレストを叩き壊したり、振り回して光速で空を飛んだりと何かとチート気味だったムジョルニアですが、中にインフィニティ・ストーンの1つが内蔵されているとすれば色々腑に落ちます。使用条件が「高潔な魂を持つ者」、魂(ソウル)に関係しているのも無視できない符丁です。だとすると…。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=v7MGUNV8MxU&w=560&h=315]

ああ! やべえ! 予告編でもうなんかヘラの手に渡ってる気がする! 『マイティ・ソー:バトルロイヤル』にはロキが登場することも判っています。前述したとおりロキは、おそらくですがアスガルドに保管されているはずのスペース・ストーンを掌中にしていると思われます。予告編(海外版)にはソーが敗れ、アスガルド中枢が巨大な力で破壊されているようなシーンがあり、これもインフィニティ・ストーンの力であるとするならば納得できます。

ちなみに、この「ムジョルニア=ソウル・ストーン説」はファンの間ではあくまで説の一つに過ぎず、他の説としましてはソーと同じアスガルドの住人ヘイムダル(Heimdall)が持ってる説や、『スパイダーマン:ホームカミング』のHome、つまりメイ伯母さんの家にあるというトンデモ説まであります。もちろん、まだ登場していない可能性も高いままです。読者の皆様はどう思われますか?

アメコミファンには言わずもがなですが、ただでさえサノスはヤバすぎるヴィランなのです。なんかゴリラっぽい風貌や振る舞いから原作に詳しくない方には「筋肉馬鹿」に見えてしまうかもしれませんが、マーベルの作品世界、1,000を超えるキャラクターの中でも、サノスの実力は頭脳・パワー共に実質ナンバー1。あえて上を挙げるならTOAA(The One Above All)やリビングトリビューナルのようなコズミックエンティティのみ。まかり間違ってサノスがインフィニティ・ストーンを揃えたガントレットを装備してしまった暁には、アベンジャーズが何十人集結しようとも地球ごと消し飛ばされてしまうことは必定。ドクター・ストレンジ様、ザンダー星の皆様、どうかゆめゆめ戸締りを怠らず、石の警備には細心の注意を払っていただきたい。そしてスティーヴ・ロジャース様、ワンダ・マキシモフ様とご同行されてますよね?マインド・ストーンの持主ヴィジョンが最近鬱っぽくて、見てて不安です。どうか「怒ってないよ」と電話だけでもするように彼女にお伝え願えませんか?

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー

Eyecatch Image:©THE RIVER

Writer

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アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。