【レビュー】『FIVE PERCENT MAN』で僕はわずか25分であらゆる感情を叩き起こされた【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016上映作品】

FIVE PERCENT MAN

映画製作のために脱サラし それなりの地位にいる岸田(高岡奏輔)は、ある密着番組の取材を受けている。
かつての自分と同じように 働きながら映画の道を志す女性から、人生を懸けた作品のためにノーギャラ同然で協力してほしいと依頼を受けるのだが。

面白い!
短編映画 面白い!
日頃短編映画を観る機会は少ないのですが、わずか25分で自分の胸に眠るあらゆる感情を叩き起こされた。

主演が高岡奏輔ということもあり、物語の始まりにはヒヤッとした。
そのフェイク感とでも言うのだろうか、掴みとしてはバッチリである。

FIVE PERCENT MAN_main

この作品で描かれていることは、きっとあなたにもぼくにも心当たりがある。

人生の岐路において、果たして自分の選択が正しかったのか間違っていたのか。
その明確な答えはきっと得ることができないのだと思う。

間違っていなかった 正しいと自分に言い聞かせながら生きていくか、間違っていたと認め 別の道を模索するか。

きっとそういうものなのだと思う。
得られるとしたら、死の直前だけなのかもしれない。

また、生きているとどうしても相容れないヤツに遭遇することがあると思う。

話が噛み合わず、会話が成立しない
まったく持って理解不能
分かり合うことなんて不可能
そもそも分かり合とうとも思えない
拒否!

だが、時として そんなヤツが自分より輝かしい道を歩む場合がある。

その時の胸のイラつき 感じたくもない劣等感
先にも述べた己の選択の是非、その根幹の部分までもが揺るがされる。

この作品を観ていてイライラした。
かつて自分も味わった経験のある空気とリンクし、本当にイライラした。
そして同じ分だけ打ちのめされた。

それでもやっていくしかない。
自分を信じてやっていくしかない。

自らのほじくり返されたくない部分をこんなにも刺激されるとは思ってもみなかった。
そんな部分を刺激されたからこそ、少しだけ前向きになれた気もする。

素敵な作品です。
ぜひ7/16より開催される『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016』にてチェックしてください。

About the author

映画アドバイザー 元俳優 ライター 映画イベントMC。Instagramを中心に最新映画から懐かしの映画まで幅広く紹介。「ファイトクラブ」 「GO」「男はつらいよ」がバイブル。好きな監督はウディ・アレン。お仕事のご依頼はa.safety.pin.storm@gmail.comまでお願い致します。

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