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『ザ・フラッシュ』主演エズラ・ミラー、監督の降板を「悲劇のリレー」と語る。新監督には「心を開いてほしい」

DC映画『ザ・フラッシュ(原題)』からリック・ファミュイワ監督が降板したというニュースから約1週間。主演のエズラ・ミラーが、今回の監督降板劇について自らの考えを明らかにした。

主演俳優にとっては「悲劇のリレー」

話題作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に出演しているミラーは、同作のプロモーションでファミュイワ監督の降板についてのコメントを求められている。映画情報サイト・コライダーに対して、彼は「複雑な経緯」があると語った。

「あちこちで言われるように、人間関係や創作上の問題があったと思う。遠くから見てそう感じるよ。めったにないケースだ。プロジェクトに真剣に関わる人々のチームにはいつも変化がある。製作が始まる前から、映画のチームには多くの変化があるものだ。今回のケースが重大なのは、監督たちが現れては去っていくからだよ。僕にとっては悲劇のリレーさ。でも素晴らしい人たちがバトンを持って走ってくれたし、その痕跡はバトンに残ってる。完成した映画がどんな作品でも、彼らの仕事は間違いなくそこに表れるだろうね」

こうした発言の一方、ミラーは意味深なコメントを出してもいる。Cinemablendの取材で「新しい監督に必要なものは何だと思いますか?」と尋ねられると、彼はこう答えたのだ。

最も重要な資質は心を開いてくれることだと思う。『ザ・フラッシュ』は深く心に沁みる物語になるから、監督に必要なのはそれだろうね」

かつてリブート版『ファンタスティック・フォー』が不評を買った際、監督のジョシュ・トランクはうまく周囲とコミュニケーションを取れなかったと噂されていた。降板劇の真相がわからない以上、ミラーの発言もなんとも言えないのだが、要するにそういうことだったのだろうか……。

DC幹部ジェフ・ジョンズの重要性

その一方、ミラーはDCコミックスの幹部であるジェフ・ジョンズがDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)に参加することの重要性を強調している。ジョンズは『バットマン vs スーパーマン』の不評を受けてから参加が決まった人物で、今やDCEU作品のすべてをチェックするキーパーソンとなった。

ジェフ・ジョンズ (Photo by Jamie McCarthy/WireImage) http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/geoff-johns-confirmed-as-president-915028
ジェフ・ジョンズ (Photo by Jamie McCarthy/WireImage)
http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/geoff-johns-confirmed-as-president-915028

ジョンズが近くにいてくれてすごく嬉しいよ。たくさんの情報を渡してくれるし、ファンを怒らせるような無知ゆえのミスからも僕たちを守ってくれる。ユニバースについて彼より深い知識を持ってる人なんていないからね」

ジョンズが関わった初めての作品は、2017年夏に公開される『ワンダーウーマン』だ。ジョンズの参加以前、すなわち『スーサイド・スクワッド』までとそれ以降でどんな変化が生じているのか、観客が確認できるのはもうしばらく先になる。

映画『ザ・フラッシュ』は2018年3月16日に全米公開予定。しかし本当に公開できるのだろうか……。

sources: http://collider.com/the-flash-movie-ezra-miller-directors/
http://www.cinemablend.com/news/1582199/what-the-flash-movie-needs-from-its-next-director-according-to-ezra-miller
Eyecatch Image: http://screenrant.com/flash-movie-ezra-miller-speed-force-grant-gustin/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。