A24製作『13日の金曜日』前日譚ドラマ、「ハンニバル」ショーランナーが離脱 ─ 創造上の相違により、後任探しもスタート

A24製作、米Peacock下で企画が進行していた『13日の金曜日』シリーズの前日譚ドラマ「クリスタル・レイク(原題:Crystal Lake)」より、ショーランナーのブライアン・フラーが離脱したことがわかった。現在、新たなショーランナーを探している最中だという。
『13日の金曜日』シリーズは、殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズがクリスタル・レイクにて巻き起こす殺人事件を描いた物語。1980年~2002年に全10作が製作されたのち、『エルム街の悪夢』とクロスオーバーした『フレディVSジェイソン』(2003)、マイケル・ベイによる2009年製作のリブート版が発表された。
本作「クリスタル・レイク」は、2022年に正式始動。ドラマ「ハンニバル」(2013-2015)を手がけたブライアン・フラーが脚本・ショーランナー・製作総指揮を担当し、映画版第1作の脚本家ヴィクター・ミラーと彼の弁護士マーク・トベロフ、ロバート・バーサミアンも製作総指揮に就任したことが伝えられていた。ミラーと映画シリーズを手がけたHorror, Inc.は権利をめぐって長らく法廷で争っていたが、すでに和解済みだ。
このたびフラーは、A24とのクリエイティブ面の相違によって番組からの離脱を発表。自身のInstagramに、以下のように綴っている。
「古典的なホラーを翻案した経験は、私にもあります。このような番組には、視聴者が期待するものを提供するだけでなく、それを高め、変容させるビジョンが必要であり、これは野心的でリスキーな試みです。私と一緒に飛び込んでくれる人が必要になります。
『ハンニバル』のように上手くいけば、物語の語り手にとっても視聴者にとっても強力な結果がもたらされます。共同ショーランナーのジム・デンジャー・グレイと私は、困難に直面したにもかかわらず、優秀な脚本家陣とともに成し遂げることができた作品を、この上なく誇りに思っています。
私たちの力ではどうしようもできない理由で、A24は作品を異なる方向に進める道を選択しました。最終的に完成した作品が、世界中の『13日の金曜日』ファンが楽しめるものになることを願っています。」
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なお米Varietyは、関係者の情報として「シリーズの発注に変更はなく、できるだけ早く新しいショーランナーを手配する予定」と伝えている。現時点で制作は始まっておらず、キャスティングも行われていないとのことだ。
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Source:Variety