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『アナと雪の女王2』オラフ歌唱シーン、声優のアドリブが炸裂していた ─ ジョシュ・ギャッドが認める

アナと雪の女王2
Supplied by LMK / ©Walt Disney Studios / 写真:ゼータ イメージ

ディズニー映画『アナと雪の女王』(2013)は、ストーリーや劇中歌のみならず、アナ&エルサをはじめとする登場人物の魅力で世界中を虜にした。もちろん『アナと雪の女王2』にもキャラクターの愛らしさは健在。なかでもオラフは子どもたちの心をつかんで離さず、ユーモアをほとんど百発百中で成功させる。アニメ史に残る雪だるまに命を吹き込んだのは、『スティーブ・ジョブズ』(2013)『美女と野獣』(2017)のジョシュ・ギャッドだ。

再び訪れた『アナ雪』旋風のなか、ギャッドは『アナと雪の女王2』での歌唱シーンでアドリブを披露していたことを明らかにした。ソロ楽曲「When I Am Older(おとなになったら)」につながるオラフのセリフがそれだ。

「この手の映画を作る中で、即興(演技)をやらせてもらえたことには本当に驚きました。サウンドブースで、その場でおかしなことをやりました。僕のナンセンスな演技を世界最高のアニメーターたちが受け止めてくれて、長い時間をかけて命を与えてくれたんです。」

このシーンは、アナとエルサ、クリストフ、オラフが「魔法の森」を訪れたあと、オラフの身に奇妙な出来事が起こる場面。はぐれてしまった仲間の名前を呼びながら、なぜか「サマンサ?」と呼びかけ、「サマンサって誰?」と一人で笑い出すくだりや、周りの異変に気づいて怖がり始める様子はギャッドのアドリブだったのである。

声優の演技をあらかじめ収録し、あとからアニメーションを制作する作業は「プレスコ」と呼ばれ、ディズニー映画をはじめとする海外のアニメーション作品ではひとつのスタンダードとなっている。もっとも、ギャッドが「即興をやらせてもらえたことに驚いた」と記しているあたり、これほどの自由度が与えられるケースはそう多くないのかもしれない。オラフのかけがえない魅力は、アニメーションと声、2種類の演技が自在にコラボレーションによってもたらされていたのだ。

映画『アナと雪の女王2』は2019年11月22日(金)より全国公開中

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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