『マッドマックス:フュリオサ』アニャ・テイラー=ジョイは撮影の数ヶ月間誰とも口をきかなかった ─ 「これほど孤独を感じたことはない」

『マッドマックス』サーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』では、寡黙な女性戦士・フュリオサが主人公。前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)では頼れる大隊長として登場したフュリオサの知られざる壮絶な過去が明かされる。
シャーリーズ・セロンに代わりフュリオサを新たに演じたのは、「クイーンズ・ギャンビット」(2020)や『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021)のアニャ・テイラー=ジョイ。このたびアニャは米The New York Timesとのインタビューで、フュリオサを演じるにあたっての驚きの役作りを明かしている。なんと、撮影現場では数ヶ月の間一言も言葉を発さなかったというのだ。
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本作でフュリオサは、クリス・ヘムズワース演じるディメンタス将軍への復讐を果たすべく、暴君イモータン・ジョーの拠点シタデルに潜伏。身元を隠すべく、フュリオサは口がきけないフリをする。そうした設定から、徹底的な役作りに身を投じるべく、アニャは撮影現場で極力誰とも話さなかったのだという。「この映画ほど、孤独を感じたことはありませんでした」とアニャは振り返る。
この役作り方法について「深すぎるところまでは行きたくありませんでした」と本意ではなかったことを説明するアニャ。「それでも、私が簡単だろうと思ったこと全てが困難だったのです」 と語り、撮影を遂行するためには必要だったと明かす。
劇中、基本的には寡黙なフュリオサが大声で叫ぶシーンが登場する。アニャはこの叫びのために3ヶ月を費やしたのだそう。思わず耳を疑うようなエピソードだが、「これはジョークじゃありませんよ」とアニャは本気だ。
一方、こうした驚異的な役作りは役者の独断によって行われたわけではない。アニャはジョージ・ミラー監督との会話を怠らなかった。「私は一度たりとも横柄な態度は取りませんでした。最終的には彼のヴィジョンですからね。私は表現できる限りのことをするだけです」。
英The Telegraphによれば、本作でアニャが発したセリフの数はわずか30前後とのこと。ミラー監督の意向に従ったアニャは、「口は閉じ、感情を無に。瞳で語れ」という指示を念頭に置きながら演技に挑んだそうだ。アニャは「自分に与えられたのはそれだけでした」と語った。
アニャが“瞳で語りかける”怒りのフュリオサを刮目せよ。映画『マッドマックス:フュリオサ』は公開中。
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Source:The New York Times,The Telegraph