【ネタバレ】『マッドマックス:フュリオサ』あの過激シーン、更にグロい描写が撮影されていた ─ アニャ・テイラー=ジョイが提案、「彼女も欲していた」

この記事には、『マッドマックス:フュリオサ』のネタバレが含まれています。
『マッドマックス:フュリオサ』最後の決闘、フュリオサがディメンタス将軍の舌を剥ぎ取っていた?

世界の崩壊から45年、『マッドマックス:フュリオサ』では緑の地に隠れて住んでいたフュリオサがディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いる一味に連れ去られてしまい、後を追ってきた母親を無惨にも殺されてしまう。それから時は進み、成長したフュリオサは暴君イモータン・ジョーの本拠地である「シタデル」に身を隠し、ディメンタス将軍への復讐の機会を見計らっていた。
物語の終盤では、ついにその時が訪れる。イモータン・ジョーとディメンタス将軍、両軍によるウェイストランドでの40日戦争の後、敗北を喫したディメンタス将軍は行き残った部下と共に逃亡を図るが、フュリオサはこれを見逃さない。三手に分かれた敵たちを1人ずつ追い回し、ついにディメンタス将軍を荒野の真ん中で追い詰めたのだった。

ディメンタス将軍と対峙すると、フュリオサは「私が誰か覚えているか」と問う。その後、義手でディメンタス将軍を何度も殴り、怒りをぶつけていく。ディメンタス将軍は自分にふさわしい死をフュリオサに望むが、語り部のヒストリーマンによれば、フュリオサはディメンタスの肉体に種を植え、植物が花を咲かせるまでゆっくりと腐らせることで、この大悪党に死を与えたことが明かされるのだった。
フュリオサ役を演じたアニャ・テイラー=ジョイは、ディメンタス将軍との決闘について、「彼らの間の対決が肉体的なもので、苦労して勝ち取ったものになることは私にとって重要でした」と語っている。「そうである必要がありましたし、彼女もそれを欲していました。彼女が彼女自身の中でより肉欲的なものに変わっていくのを見るのは、何か意味があると思うんです」。
そうした内面の変化を表現すべく、アニャはミラー監督に対して、決闘の中でフュリオサがディメンタス将軍の舌を剥ぎ取るシーンを盛り込むよう説得したのだとか。元々脚本にはなかった演出だが、実際に撮影も行われたという。しかし、アニャによれば、同シーンはカットされてしまったそうだ。撮影に使用されたディメンタス将軍の舌のスペアは今、アニャの自宅にある小さなプラスチックの箱に保管されているという。
『フュリオサ』での撮影を通して、アニャは自身の中に眠っていた“怒り”を解放することができたのだとか。「これまでの長い間、私が怒るのは他人のためだけでした。“私が悪いことをしたんだ。もし誰かに悪く扱われたら、それは私に問題があるからなんだ”と、常に自分の中で抑えてきました」とアニャ。「『フュリオサ』には本当に感謝しています。自分のために怒りはじめた本当の瞬間がありましたから」と撮影を通じての感情の変化を語った。
『マッドマックス:フュリオサ』は公開中。
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Source:GQ