『マッドマックス:フュリオサ』でもモノクロ版すでに完成、ジョージ・ミラー監督が明かす

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)では、<ブラック&クローム>エディションと呼ばれるモノクロ版がリリースされたが、サーガ最新作となる『マッドマックス:フュリオサ』も同バージョンがリリースされる予定で、すでに完成しているという。
『マッドマックス』シリーズの生みの親であり、『フュリオサ』で監督の座にカムバックしたジョージ・ミラーが、ポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」に登場。「『怒りのデス・ロード』にはクローム版がありましたが、『フュリオサ』でもやるつもりですか?」との質問に、「すでにエクステンデッド版が準備できていて、この映画で私が最後にやったことです。ティンテッド・ブラック&クローム版と呼んでいます」と回答した。ティンテッド(Tinted)とは「ほのかに色付けされた」といった意味だ。
すでにモノクロ版が完成済みで、しかも呼び方まで決まっているとは、監督のモノクロ版への愛がうかがえる。さらにミラーは、「本当に面白いと言わざるを得ません。なぜモノクロに、もっと本質的な何かがあると自分が感じるのか、謎を解き明かそうとしているんです。まだハッキリとは分かりませんが、古いモノクロ映画のように見えるからではなく、他の何かが理由です。今、自分たちの写真を撮って、それがモノクロだったら、もっとドラマチックに見えるからかもしれませんね」と、モノクロへの探究心を語った。
現時点では、『フュリオサ』のティンテッド・ブラック&クローム版のリリース形態や時期などの情報は明かされていない。『怒りのデス・ロード』の<ブラック&クローム>エディションは、オリジナルバージョンの公開後に劇場公開やホームリリースがなされており、同じ形を取る可能性がありそうだ。

『フュリオサ』は、『怒りのデス・ロード』の前日譚映画。世界の崩壊から45年後を舞台に、すべてを奪われた“怒りの戦士”こと若かりしフュリオサが、人生を懸けて故郷=緑の地へ生きて帰ろうとする修羅の道が描かれる。
フュリオサ役で、『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021)『ザ・メニュー』(2022)などで注目されたアニャ・テイラー=ジョイが主演し、宿敵ディメンタス将軍役を演じるのは、『マイティ・ソー』シリーズでおなじみのクリス・ヘムズワース。プレトリアン・ジャック役で『Mank/マンク』(2020)のトム・バーク、イモータン・ジョー役で『アラビアンナイト 三千年の願い』(2022)のラッキー・ヒュームが出演する。
『マッドマックス:フュリオサ』は2024年5月31日に全国公開。
▼ の記事
Source:@Happy Sad Confused