『マッドマックス:フュリオサ』ディメンタス将軍の耳障りな声は競馬の実況、カモメの鳴き声、祖父から影響を受けたとクリス・ヘムズワース

クリス・ヘムズワースは最新作『マッドマックス:フュリオサ』で、ヒーロー俳優としてのイメージを覆す狂気のヴィランを怪演した。毛むくじゃらで筋骨隆々という奇妙な組み合わせの容姿もさることながら、甲高く少々耳障りな声に戦慄を覚えたという方もいるだろう。
実はクリス、ディメンタス将軍の声を再現する上では、日常の様々なものからインスピレーションを受けていたという。ニュージーランドの1Newsとの取材では、その意外な着想元を明かしている。
「1970年代から80年代の競馬の実況を聞いていました。“カーブを曲がってくるぞ!”的な感じでした。それから、祖父が鼻にかかった声をしていて、すごく面白かったんですよ。“さあ、みんなベッドから出なさい、ほら”って言っていたのを覚えています。」
劇中でクリス演じるディメンタス将軍はマイクを片手に声を張り上げていたが、思えばその姿は競馬の実況アナウンサーのようだった。そこに祖父の声との共通点を見出し、音をミックスさせていったようだ。
さらに、こんなところからもインスピレーションを受けたという。カモメの鳴き声だ。ある日、家族と外出していた時のこと、クリスは「“カゥ、カゥ”とカモメが鳴いているのを見ていた」そう。この時、「この動物たちにはすごく攻撃的で不快な部分もあるんだ」と思ったのだとか。ディメンタス将軍は「耳障りで不快になる必要がありました」と語るクリスは、カモメの鳴き声の要素も取り入れることにしたそうだ。

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時にコミカルにも聞こえたディメンタス将軍の声だが、クリスはキャラクターにカリスマ性を与えることで暴君としての恐ろしさを表現したそう。「独裁者や多くの支持者を集めた権力者に共通して見られたのは、カリスマ性です」と米Screen Rantに語るクリスは、「民衆に偽りの安心感ではなく、安らぎのようなものを与えるためには、楽しさやユーモア、カリスマが必要でした」と役作りを振り返っている。
『フュリオサ』を通してヴィランを演じることの楽しさに気づいたというクリス。「これまでと違ったものをやるのは、すがすがしい気分ですね」と自身の新たな可能性を発見することができたようだ。
『マッドマックス:フュリオサ』は大ヒット公開中。
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Source:1News,Screen Rant