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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は「フュリオサの映画だった」─ トム・ハーディ「とてもよく出来た交代劇だった」

マッドマックス 怒りのデス・ロード
© LFI/Photoshot 写真:ゼータ イメージ

荒廃した近未来を舞台に家族を殺された男の戦いを描く人気シリーズ『マッドマックス』。アカデミー賞6部門受賞、世界が熱狂した第4作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)では、シリーズのメインキャラクターであるマックス(トム・ハーディ)を差し置いて、観客の全視線を奪った登場人物がいる。暴力で民衆を支配する独裁者に反旗を翻し、彼の妻たちの逃走計画を実行した丸刈り頭&義手の戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)だ。

フュリオサはシリーズ初登場にもかかわらず、圧倒的な存在感で観客を惹きつけただけでなく、物語の重要な鍵を握った、いわばもうひとりの主人公的存在だ。Esquireのインタビューにてハーディは、「結果的に、れはフュリオサの映画になりましたし、それが素晴らしかったです」と彼女の存在感を称えている。本作の英題である『Mad Max: Fury Road』にちなみ、「フュリー・ロード。フュリオサの名前が題名に入っていたんです」と続けた。

現在、フュリオサを主人公とした前日譚映画『Furiosa(原題)』が、2023年公開に向けて準備されており、ハーディは「今となってみれば、(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は)マッドマックスからフュリオサへの引き継ぎだったわけです」と述べている。「とてもよく出来た交代劇だった思います。ただ、(ジョージ・ミラー)はマッドマックスを手放したわけでもありません。ふたつのキャラクターを分けていて、それがとにかく最高なんです」。

フュリオサが素晴らしかったのはもちろんだが、メル・ギブソンにかわってマックスにふんしたハーディもまた、激しくのしかかる期待感の中、圧倒的な演技で観客の心を掴んで最後まで離さなかった。『マッドマックス』シリーズにはフュリオサの前日譚映画のほか、前作からの正統な続編も企画されているため、こちらでハーディがマックス役として再登場することを願うばかりだ。

Source:Esquire

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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