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アンドリュー・ガーフィールド、『アメイジング・スパイダーマン』出演で「少しだけ心が折れた」

アメイジング・スパイダーマン
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『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのピーター・パーカー/スパイダーマン役に抜擢されて一躍有名になった俳優、アンドリュー・ガーフィールド。誰もが憧れる大役だが、どうやらこのシリーズに参加したことにより辛い経験をしてしまったことがあるようだ。

アンドリュー・ガーフィールドといえば、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズに参加する前までは、テリー・ギリアムによる『Dr.パルナサスの鏡』(2009)、デヴィッド・フィンチャーによる『ソーシャル・ネットワーク』(2010)、マーク・ロマネクによる『わたしを離さないで』(2010)など、比較的社会派として知られる監督の作品で活躍していた。新進気鋭の俳優にとって、マーベル映画という大作での主演は夢を掴むような経験であることは間違いないが、出演後にも同じような気持ちでいられるかはまた別の話だろう。

The Guardianのインタビューにてガーフィールドは、「少しだけ心が折れてしまった」と本作への出演経験を振り返っている。「最初は世間知らずの少年で、そこから成長していったんです。どうして、これが純粋な経験になると思ったのだろうか」と寂しげな笑顔を見せながら続けた。

大作への主演が苦い経験に変わってしまった理由は何だったのか。「映画には何百万ドルがかかっていて、それが船を導いているのです。それは僕にとって大きな気付きで、傷つきました」とガーフィールド。つまり、スタジオ側が興行収入をより多く稼ぐことに重きを置いている姿勢に落胆してしまったということだろう。ちなみに、2012年に公開された一作目は7.5億ドル、2014年に公開された二作目は7億ドルのヒットとなった。

またガーフィールドは、サンディエゴ・コミコンにいつしか参加した際の心境についても語っている。スパイダーマンというキャラクターに純粋な思いを抱くファンが数多く参加する場であるとした上で、「マーケットやテストグループとして彼らを見てしまうと、作品の魂よりも、出来るだけ多くのお金を稼ぐことに焦点が切り替わってしまう。それには胸が張り裂けるような気持ちにさせられた」のだという。

スタジオ側が興行収入を稼ぐことを作品の指標とするのは決して間違ったことではないが、ガーフィールドにとってそれは時に辛いことに感じてしまったようだ。もっとも、ガーフィールドはスパイダーマンを見事に演じ切り、世界中に希望を照らし、観客に大きな感動をもたらした。そのことは紛れもない事実だろう。

Source: The Guardian

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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