『ガタカ』ドラマシリーズが企画中 ─ イーサン・ホーク主演SF映画の未来を描く

イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウらが出演したSF映画『ガタカ』(1998)の未来を描いたドラマシリーズが企画中であることがわかった。米Deadlineが報じている。
映画『ガタカ』は近未来が舞台。人類は人工授精と遺伝子操作により優れた知能・体力・外見を持った「適正者」と、自然妊娠で生まれた「不適正者」に分けられていた。「適正者」たちは教育課程や社会において「不適正者」よりも優位な存在であり、両者の間には社会レベルでも個人レベルでも大きな隔たりがあるという物語だった。
ヴィンセント(イーサン・ホーク)は「不適正者」として生まれ、生まれつき虚弱体質であるというハンデを背負っていた。そんな彼の夢は宇宙飛行士になることだったが、「適正者」のみに許された仕事であることを知ってしまう。ヴィンセントは、事故によって脚の自由を失い選手生命を絶たれた「適正者」の元水泳選手ジェローム(ジュード・ロウ)と出会い、違法な生体偽装をしてモローになりすまし、夢であった宇宙局「ガタカ」の局員となる。そこで知り合い、恋仲となった同僚のアイリーン(ユマ・サーマン)に正体を知られてしまう。
ドラマ版「ガタカ」(タイトル未定)は、映画の一世代後が舞台となり、科学と人類が進化し、自分たちの進化を演出できるようになった世界を描く。遺伝子工学により、親が生まれる前に子供の将来を決定できる「適正者」の世界を作り出し、その結果、社会的地位や肌の色で決まることのない、「不適正者」の新しい下層階級が作り出された世界が描かれているとのこと。
主人公は先天性心疾患(生まれつき心臓や血管の構造の一部が、正常とは違う病気)を持つ男性で、宇宙旅行の夢を叶えるために、完璧な遺伝子を持つ元アスリートになりすますといった、映画版と似た展開となるという。
本ドラマの製作総指揮には、「HOMELAND」(2011 – 2020)の企画担当ハワード・ゴードンとアレックス・ガンサ、グレン・ゲラー、映画『ガタカ』の製作担当ダニー・デヴィートが携わっている。ゴードンとガンサは脚本も兼任しており、『ダラス・バイヤーズクラブ』(2014)のクレイグ・ボーテンとともに執筆を行っている。製作はソニー・ピクチャーズ・テレビジョンだ。キャストについては、まだ明らかになっていない。
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Source:Deadline