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【ネタバレ】『ゴーストバスターズ/アフターライフ』極小マシュマロ軍団は『グレムリン』に影響を受けていた

ゴーストバスターズ/アフターライフ
2394264 - GHOSTBSUTERS: AFTERLIFE

この記事には、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のネタバレが含まれています。

ゴーストバスターズ/アフターライフ

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

「アニメーターになりたいとか、VFX(特殊効果)を仕事にしたいと思えた理由の一つです」。米Varietyにこう話すのは、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の特殊効果チームの一員として、ミニマシュマロマンが登場するシークエンスを手掛けたアニメーションスーパーバイザーのクリストフ・パラディ。本作では、ポール・ラッド演じる教師グルーバーソンが訪れたスーパーマーケットで、ステイパフのマシュマロ袋からミニマシュマロマンが大量発生するシーンが登場する。

同シーンの本編映像では、「ウィー」とハイピッチな声を出して袋から這い出てきたミニマシュマロマンが、すっかり油断したグルーバーソンの指先をガブリ。その直後に大量のミニマシュマロンが群がってきて、グリルやバーナーで焼きマシュマロやチョコマシュマロを楽しむなど、やりたい放題だ。この光景に、グルーバーソンはただただ唖然。本編では、これ以上の野蛮な行動で観客を驚かせる。こうした数々の奇行、VFXを手掛けたクリストフ・パラディによれば、『グレムリン』で大暴れしたアイツ達の動きに着想を得ていたという。

「ジェイソン・ライトマン監督とプロダクション・スーパーバイザーのアレサンドロ・オンガロとの日々の打ち合わせで、私たちはそれぞれが考えてきたアイデアを持ち寄っていました。コレオグラフィ(振り付け)は、気味の悪さと邪悪さ、子供っぽさ、野蛮さ、抑制が利かない感じ、面白さといった全ての完璧な組み合わせで出来上がったものです。それでいて、それぞれのマシュマロに性格を与えることができました。インスピレーションの1つには、1984年の『グレムリン』がありました。『ゴーストバスターズ』と同じ年に公開されていましたね。」

映画『グレムリン』は、青年ビリーと父親から誕生日にもらった不思議な生物ギズモの友情を描いた物語。一見可愛い姿をした小さなギズモだが、扱い方に関する3つの掟を破ると、グレムリンという凶暴な生物に変貌を遂げ、大暴れしてしまう。凶暴化したグレムリンは、飼い主に凄い勢いで皿を投げつけたり、背中にまたがって薄ら笑いで首を締めたり、まるで子鬼のような姿で人間を苦しめた。

とりわけ、『アフターライフ』でショーをかっさらったミニマシュマロマンたちの姿は、バーに大量発生したグレムリンがグラサンでタバコを吸ったり、ビールサーバーからビールを直でガブガブ飲んだりする『グレムリン』後半のシーンを彷彿とさせる。言われてみると、ミキサー内でグルグル回転して終いには「ブチュッ」と潰れてしまう『アフターライフ』のグロ可愛いシーンなんかは、天井の回る照明にぶら下がったグレムリンが感電死するシーンへのオマージュとさえ思えるほどだ。

もっとも、『アフターライフ』には『グレムリン』ほどのホラー感は無く、可愛らしいミニマシュマロマンたちの姿が保たれていたままだった。これは制作チームの意図的な演出だといい、パラディ率いるアニメーターは「ぎこちなさと可愛さの両方を再現する」為に、よちよち歩きの幼児を参考にしながらアニメーションを作り上げていったという。

Source: Variety

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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