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「ジェン・ブイ」シーズン2脚本、アンドレ役チャンス・パードモの事故以前に5話ぶん完成していた

ジェン・ブイ
©Amazon Studios

「ザ・ボーイズ」のスピンオフ「ジェン・ブイ」シーズン2は、撮影開始前にアンドレ役チャンス・パードモが急逝したことを受け、半分以上完成していた脚本を白紙に戻したという。全面的なリライトの過程や、アンドレを軸にしたシーズンの構想について、共同ショーランナーのミシェル・ファゼカスが米Deadlineに語っている。

この記事には、「ジェン・ブイ」シーズン2第1話『新学期の始まり』の内容が含まれています。

「ジェン・ブイ」シーズン1でアンドレ・アンダーソン役を演じたチャンス・パードモは2024年3月30日、シーズン2の撮影に向けてバイクで移動中に事故に遭い、帰らぬ人となった。27歳だった。

ジェン・ブイ
©Amazon Studios

ファゼカスによると、当時シーズン2(全8話)の脚本は、「アンドレのストーリーが5話分ほど書き上がっていた」とのこと。「チャンスが亡くなった後、“ああ、当然これは全部使えないな”と思いました」と振り返る。すなわち一からのやり直しを意味するが、誰ひとりとして代役を提案する者はおらず、スタジオやテレビ局も「もちろん、そんなことはしないという姿勢だった」という。

現実世界でパードモを失ったように、作中のキャラクターたちはアンドレを失うことになる。その喪失を「大学にス-パーヒーローがいて、グロ表現やブラックユーモアが渦巻く世界観でどう描けるか?」と問いかけ、「シーズン全体で彼を称える」という方向性を定めたというファゼカス。そして最終的に、「今シーズンはアンドレを中心に回っていると気づいた」と語っている。

2025年9月17日に配信された第1話では、アンドレが収容施設から仲間と脱出するために奔走し、逃げ道を作る過程で力を使い果たした結果、脳梗塞のため亡くなったことが明かされる。その後、彼の死がキャラクターたちに影響を及ぼし、物語を突き動かす原動力となる。

アンドレの死をシーズンの軸に据えることで、「チャンスを失ったことは想像を絶するほど辛いものでしたが、同時に“ああ、私たちは大好きなアンドレという人物も失ったんだ”と感じました」とファゼカスは語る。「だから最終的に“ああ、これはアンドレの話だったんだ”と気づきました。シーズン全体がチャンスの話でもある。そのことを大変誇りに思っています」。

「ジェン・ブイ」シーズン2はPrime Videoで配信中。毎週水曜日に新エピソード更新予定。

Source:Deadline

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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