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人類滅亡!終末的な自然災害を描いた最新ディザスター映画『ジオストーム』が、もうメチャクチャ凄まじい

2011年3月11日に東北地方を襲った大地震発生時、ぼくは東京都内のビルの20階にいた。免震構造を有したそのビルは今までの人生で経験した地震の比ではなく激しく揺れ動き、はじめて“死”というものが目の前を横切った気がした。程なくしてお台場の方向から煙が立ち上り、未知の恐怖が体内でブクブクと泡を吹き始めた感覚を今でも覚えている。

その後の東北地方での甚大な被害、そして“人災”とでも呼ぶべき福島第一原子力発電所の事故に関しては、もちろんご存知の通りである。現地にいた人々の恐怖は到底想像だにしないものだったに違いない。

地震をはじめとする多くの自然現象は、近年にはじまったことではなく遥か昔から存在する。現代のように人間社会が圧倒的に地球を埋め尽くす前の時代であれば、それはいち自然現象として存在するが、地球上の多くの地域で社会が形成された時代では、例えばビルや住宅が建ち並び人々が生活を営むような場所では、その後の影響としての社会の崩壊が生じる。つまり災害となるのである。

ユネスコの地球科学プログラムはこれに関して、“ナチュラル・ハザード”(Natural Hazard、自然現象)と“ナチュラル・ディザスター”(Natural Disaster、自然災害)という定義を行っているらしい。

「ナチュラル・ハザード」とは、大気・地質学・水文学的原因で、太陽系規模・地球規模・地域規模・国家規模あるいは地方規模の範囲を、急速または緩慢に襲う事象により引き起こされる、自然に発生する物理的現象である。地震、火山噴火、地すべり、津波、洪水、干ばつが含まれる。

「ナチュラル・ディザスター」とは、ナチュラル・ハザードの結果または影響である。社会の持続可能性の崩壊と、経済的・社会的発展の混乱を意味する。

Wikipedia

この後者の“ディザスター”という言葉、映画好きの方ならよく耳にするはずである。映画のジャンルの中に存在する「ディザスター映画」とは、単なる自然現象を描いた映画ではなく、その影響によって起こる社会の崩壊や混乱を描いた映画という意味なわけだ。

ディザスター映画のもっとも代表的なものと言えば、2004年製作のローランド・エメリッヒ監督による『デイ・アフター・トゥモロー』や、若干趣は違うが地球に隕石あるいは彗星が衝突するという危機を描いた、1998年製作のミミ・レダー監督による『ディープ・インパクト』や、マイケル・ベイ監督による『アルマゲドン』などがあげられる。また個人的に思い出深い作品は、カリフォルニア州の都市部で発生した火山活動を描いた1997年製作のミック・ジャック監督による『ボルケーノ』などは、非常にクオリティーの高いディザスター映画であった。

 Volcano
『ボルケーノ』より http://www.imdb.com/title/tt0120461/mediaviewer/rm40705024

というわけで今回ご紹介するのは、そのディザスター映画の最新作として注目を集めている『ジオストーム(原題:Geostorm)』である。

まずは各国のワーナー・ブラザース公式ツイッターにて公開された、自然災害の“ライブ映像”的動画をご覧いただきたい。

 

 

 

 

本作品は、人類の生存を脅かす世界規模の自然災害を防ぐために開発された、最新の地球工学技術を搭載した衛生ネットワークシステム“Dutch Boy Program”を巡って巻き起こる物語のようである。稼働後2年間地球を守っていたシステムがある日誤作動を起こし、その裏には…というものらしい。

監督はディーン・デヴリンとダニー・キャノン、そして出演はジェラルド・バトラー、ジム・スタージェス、アビー・コーニッシュ、エド・ハリス、アンディ・ガルシアなどとなっている。エド・ハリスはなんとなくディザスター映画向きのイメージがあるが、アンディ・ガルシアがディザスター映画に!?と個人的には思ってしまった…。

さてそして、前述の短い衝撃映像を含む公式の本予告編が遂に公開されたので、ぜひご覧いただきたい。先に上げた3つのディザスターよりもさらに凄まじい映像が含まれているよ!ちなみに米国での公開は2017年10月20日を予定しているとのこと。

では、どうぞ。

Eyecatch Image:https://www.youtube.com/watch?v=lI_Yau69onQ

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MujinaMujina Tsukishiro

普段はあまり摂取しないコーヒーとドーナツを、無駄に欲してしまう今日この頃。You know, this is - excuse me - a damn fine cup of coffee.