『Ghost of Tsushima』実写映画、遠のく ─ チャド・スタエルスキ監督が次作に『ハイランダー』を選択

人気ゲーム『Ghost of Tsushima』の実写映画化企画は、どうやら実現が遠ざかってしまったようだ。監督を手がけるとされた『ジョン・ウィック』チャド・スタエルスキが、次作として『ハイランダー』リメイク版を選んだことで、事実上『Ghost of Tshushima』は後回しとなってしまった。
鎌倉時代の蒙古襲来を題材として、武士の道に反した冥人・境井 仁の決死の戦いを描く『Ghost of Tshushima』は、かねてよりチャド・スタエルスキが実写化企画を温めていた。大の日本通であるスタエルスキは『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のため2023年9月に来日した際もオール日本ロケの意向を語り、国内でロケハン準備を行なっていることも示唆していた。
ところがこの度、スタエルスキがライオンズゲートと新たに締結した包括契約の中で、監督次回作として1986年のヒット映画『ハイランダー 悪魔の戦士』のリメイクを手がけることが明らかに。スタエルスキはかねてより『Ghost of Tsushima』と『ハイランダー』への情熱を公言しており、ファンの間では次作にどちらを採択するのかが注目されていたが、先に実現するのは後者となった。
主演を務めるのは『マン・オブ・スティール』(2013)などのヘンリー・カヴィル。首を斬られない限り死ぬことのない「不死の者」と呼ばれる戦士たちが究極の宝を巡って戦いを繰り広げるファンタジー・アクションだ。
公開時期など今後のスケジュールは明らかになっていない。『ハイランダー』に2年ほどを要し、その後直ちに『Ghost of Tshushima』に移ると想定しても、4〜5年ほど後のリリースとなることだろう。
さらにスタエルスキは、ライオンズゲートとの契約の中で今後の『ジョン・ウィック』ユニバースを総括することにもなった。『Ghost of Tshushima』では、これより更なる多忙を極めることとなるスタエルスキがプロデューサーに周るか、あるいは降板し、別の映画制作者に委ねることが可能であれば、もう少し早期に実現することもあり得そうだ。その場合、日本通でアクションの達人であるスタエルスキが思い描く映像はいくらか失われてしまうかもしれない。
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Source:Deadline