【ネタバレ】『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』クライマックス、DCヴィランを参考にしていた

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『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』クライマックス、リドラーやジョーカーを意識?
『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』は、まさに“破壊”的なクライマックスを迎える。名探偵ブノワ・ブランは、ギリシャの離島で行われた事件の謎を解き、全ては億万長者マイルズ・ブロンが仕掛けたくだらない殺人であったことを暴く。殺害されたアンディのふりをしてパーティーに参加していた双子の姉妹ヘレン・ブランドは、アルファ社の知的所有権の証明であるオリジナルの紙ナプキンを見つけて突きつけるが、マイルズはそれを焼却してしまう。
証拠を失ったブノワとヘレンは万事休す。そこでブノワは、「お姉さんが会社を去った理由を思い出せ」と助言しながら、アルファ社の新型燃料“クリア”の欠片をヘレンに手渡す。これを受けてヘレンは、館にいる誰よりも強大な“破壊者”と化し、部屋に飾られている高額なガラスのオブジェを次々と壊していく。
美しいオブジェたちが音を立てて砕け、粉々になったガラスの破片が次々と床に散乱していく、背徳感ある豪快なこのシークエンス。ヘレン役を演じたジャネール・モネイは米Entertainment Weeklyで、この撮影を「すごく楽しかった」と振り返る。オブジェを平然と破壊していく演技では、とあるDCヴィランを参考にしたそうだ。
「リドラーやジョーカーといった、私の大好きなキャラクターらしさをたっぷり引き出しました。撮影したのは2テイクだけ。一度ガラスを壊したら、掃除するのに時間がかかるからです。」
リドラーもジョーカーも、犯罪を楽しんで行うような、邪心の塊のようなヴィランだ。このシークエンスでヘレンは、証拠を失ったことで完全に吹っ切れている。おそらく“もうどうにでもなれ”といった心境で、平然とした表情で破壊を繰り返した。“犯罪界の道化王子”とも呼ばれるジョーカーらを意識したというのもうなずける。
ところでヘレンは、ガラスのオブジェを持ち上げて床に叩きつけることもあれば、猫が悪戯をするように小突いて落とすこともあった。モネイはこれについて、「頭の中で(どう壊していくかの)段取りをしっかり組んで、毎回違う壊し方になるよう心がけました」と話している。
最終的にヘレンはクリアを使って館を爆発炎上させ、最後には本物の絵画「モナリザの微笑」まで焼き払った。この事態を許してしまったマイルズの、ぐにゃあと曲がる悲惨な顔も、本作の印象的なハイライトとなったことだろう。
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Source:Entertainment Weekly