ライアン・ゴズリング、太りすぎて『ラブリーボーン』をクビになっていた? ─ ハーゲンダッツを「飲んで」増量

『ラ・ラ・ランド』(2016)など数多くの映画で活躍し、話題作『バービー』で演じるケン役も大好評のライアン・ゴズリング。米The Hollywood Reporterの企画にて、過去に出演予定だった『ラブリーボーン』(2009)をクビになった経緯を振り返っている。
アリス・シーボルドの同名小説を映画化した『ラブリーボーン』は、14歳で殺された少女スージー(シアーシャ・ローナン)が、天国から家族や友人を見守り続ける感動作。当初、ゴズリングはスージーの父親・ジャック役に起用されていた。
ゴズリングは役作りのため、喉が渇いた時に溶かしたハーゲンダッツのアイスクリームを飲み、約27キロの増量に成功。しかし体重を増やしたゴズリングの姿は、ジャクソン監督が思い描いていた“ジャック像”とは違ったようだ。
「僕たちは、キャラクター(ジャック)の容姿について異なるアイデアを持っていました。僕は、ジャックが95キロであるべきだと、本当に考えていました。」
その結果、ゴズリングは撮影開始の数日前にジャック役を降ろされ、代わりにマーク・ウォールバーグが役を引き継ぐことになった。
監督とのすれ違いが起きた原因について、ゴズリングは「プリプロダクションの段階であまり話をしなかったのが問題でした」と指摘。「大がかりな映画だったので対処すべきことが多く、彼(ジャクソン監督)は俳優たちと個別に対応することができませんでした。僕は勘違いした状態で、撮影現場に行っただけです」と振り返った。「その結果、僕は太って失業しました」。
ちなみにこの件について、ジャクソン監督の妻で、本作の脚本・製作に携わったフラン・ウォルシュは異なる見解を示している。
「ライアンは2、3回私たちのところに来て、“僕はこの役には向いていません。まだ若すぎます”と言いました。なので私たちは、“いやいや、年齢を上に見せることはできる。髪を薄くすることもできる”と熱心に伝えました。」
しかしプリプロダクションに入ったあたりから、ゴズリングが役に乗り気でないことが明確になり、監督とウォルシュも「彼は(役に)適していないと感じ始めた」という。「何があっても成功させたいという願望があり、私たちは盲目になっていました」と語った。
Source:Hollywood Reporter