「ゲーム・オブ・スローンズ」のドラゴンが飛ぶことは科学的に可能、米研究 ─ ウェスタロスの大気にヒントあり?

もし「ゲーム・オブ・スローンズ」のドラゴンが実在したら、本当に空を飛べるのだろうか?そんな視聴者の長年の疑問に対し、ついに答えが出たようだ。
「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン1でデナーリス(エミリア・クラーク)が孵化させた3頭のドラゴン、レイガル、ヴィセーリオン、ドロゴンは、物語が進むにつれて大きく成長。最終シーズンの‟夜の王”との戦いや王都の破壊では重要な役割を果たした。
しかし、ドラゴンの巨大な体に対して翼が短すぎるため、ファンの間では「実際に飛ぶのは不可能じゃないか?」という声が上がっていた。The Conversation(via 米Scientific American)の記事では、この議論に終止符を打つ興味深い研究結果を発表。なんと、「ゲーム・オブ・スローンズ」のドラゴンが飛ぶことは科学的に「可能」だという。
航空エンジニアのガイ・グラットンは、ドラゴンの翼の面積、重量、速度の計算を実行。身長約160cm・体重約60kgのデナーリスと比較して、ドラゴンの重量を2,600kg推定した。重力は地球と同じであると仮定されている。
この計算の過程で、グラットンはある重要な事柄を発見した。ウェスタロスの大気の密度は地球より遥かに高く、地球の約10倍にもなるはずというのだ(ダイバーが水深100mに潜るのと同程度で、生存可能なレベルとのこと)。「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界では、誰もが簡単に武器を長距離投げられることが、この説を裏付ける証拠になっているという。これによって、「ドラゴンが空を飛ぶことは可能」という結論に達したのだ。
さらにグラットンは、ウェスタロスの大気を構成しているであろう気体は「高圧で呼吸すると、実際に中程度の麻薬性を持つ」と説明し、「ウェスタロスの人々の理不尽で攻撃的な行動の一因になっているのかもしれない」と指摘。ドラゴンが空を飛んだり、やけに火が燃えやすかったり、人々が理不尽な行動をとったり、というウェスタロスあるあるが、すべて大気のせいだったらと思うと非常に興味深い。
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Source:Scientific American