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【GOTファン必読インタビュー】第七章スタート!ブラン役アイザックが語る『ゲーム・オブ・スローンズ』裏話

©ORIVERcinema

王国を舞台に複数の名家が繰り広げる壮絶な覇権争いを映画並みのスケールで描き、世界を釘付けにして いるスペクタクル巨編にして、エミー賞歴代最多受賞の海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の最新シーズン『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』が、スターチャンネルにて待望の日米同時放送開始を果たした。

米国のケーブル局HBO ®が1話につき製作費約1000万ドルともいわれる巨額を投じ、ジョージ・R・R・マーティンのベストセラー小説『氷と炎の歌』の世界観を、壮大な規模で映像化した大ヒットシリーズだ。

©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
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THE RIVERはこの度、ジャパン・プレミアで初来日を果たしたアイザック・ヘンプステッド=ライト(ブランドン・スターク役)へのインタビューを行った。すっかり大人に成長したアイザック、『ゲーム・オブ・スローンズ』へは第一章より出演し続けている。
ブランは、ジェイミー・ラニスターに塔から突き落とされ下半身不随に。ウォーグ(狼潜り)の能力に目覚め、夢に現れた三つ目の鴉を追って壁の外に向かい、過去と未来を見通す方法を学んでいく…という、物語の中でも重要な役どころだ。

©THE RIVER
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──いきなりなんですが、そもそも『ゲーム・オブ・スローンズ』って、どうしてこんなに面白いんですか?

作っている人たちがすごく楽しんでいるからだと思います。関係者のみなさんが全員フレンドリーで、今作がこの業界初めての仕事、というスタッフもたくさん。威張っている人がいないんですよ。みんなでこのジェットコースターを楽しもう!という感覚で制作しているからだと思います。

──小さい頃から『ゲーム・オブ・スローンズ』に参加されていますね。ジェイミーに塔から落とされるシーンは、まだ小さかった当時ショックではありませんでしたか?

いえ、むしろ楽しかったですよ!あれは十歳のときだったけど、塔に登って、ワイヤーを付けてスタントに挑むのはすごく楽しかったです。

──スターク家の人々は過酷な目に遭うことが多いですよね。なぜスターク家ばかりあんな目に遭うんですか?

本当に不公平ですよね(笑)。「正直者は馬鹿を見る(Nice guys finish last)」という格言の通りですね。スターク家は名誉を重んじる優しい人達ばかりなのに、何故か彼らばかり酷い目にあってしまう。でも、第七章では第一話からアリアの復讐が描かれます。生存しているスターク家の人たちは、これからまた戻ってきますよ!

──第五章ではブランが登場しませんでしたね。その間、初めて『ゲーム・オブ・スローンズ』を外側から観ることができたと思いますが、どんな印象でしたか?

これまでは、ホテルからホテルへの移動ばかりの多忙な生活だったので、『ゲーム・オブ・スローンズ』がいかにすごい作品だったかを忘れてしまっていたんです。でも、現場を離れ、一人のファンとして初めて『ゲーム・オブ・スローンズ』を楽しむことができて、改めてとんでもない作品なんだなと実感できました。世界最大のドラマですよね。

──ブランは「三つ目の鴉」として、ジョンの出生の秘密など誰もが知りたい情報を一番に知ることができますね。

ジョンについてもそうですが、ホワイトウォーカーがどのように生まれたのかも知っています。それを正しい人たちに伝えなければいけません。間違った人たちに伝わってしまったら大変なことになりますからね。

──ブランの好きな所、共感できるところは?

ブランって、華があるヒーローとか戦士というという感じではなくて、ちょっと目立たない役ですよね。家族を失い、孤立しているキャラクターです。それでも、粘り強さがある。どんな過酷な運命にあっても、安易な闇の道を選ばず、善の心を持ち続けている。自分のせいで誰かの死を招くようなこともありましたが、諦めずに前を向き続けるところがいいですよね。「三つ目の鴉としての準備をしなくては」というセリフにもあるように、自分の運命を前向きに信じている部分はすごく共感できます。

──『ゲーム・オブ・スローンズ』は壮大で複雑な物語ですが、自分以外のキャラクターたちに起こる展開も知った上で撮影しているんですか?

全てが書かれた脚本が渡されるので、知ろうと思えば知れる環境です。でも、あえて知りたくないから自分の役以外の部分は読まない、という人もいますね。出演者たちも『ゲーム・オブ・スローンズ』をいちファンとして楽しんでいるんです。ちなみに僕は『第七章』の脚本を全て読みました。どうなるのか早く知りたくって…。

──ブラン役はメインストーリーとは分かれた存在です。イベントなどで他のキャストと集合するとき、孤立感はありませんか?

うん、ちょっぴり(笑)。ブランと絡むキャラクターは本当に少ないから、他のキャストと現場で会う機会が少ないんです。ただ、全く違うシーンであっても撮影ロケ地が同じということもあるので、ふらっと会いに行ったりすることもあります。イベントなどでは、共演者と久しぶりに集まれる機会なので、いろいろお喋りしますよ。

──最初の頃はベッドで寝ているシーンばかりだったブラン、最近では雪山のシーンが増えてきましたが…。

第一章は良かった…。暖かいベッドに暖炉、本物のファーのブランケット。快適でしたね…。第二章以降は、寒い雪山の場面になってショックでした(笑)。でも今ではだいぶ慣れました。やっと洞窟の中に入れて安心したんですが、あれはあれで湿気っぽくてけっこう不快なんです。第一章が恋しい…(笑)。

©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
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──ブランとアリアとサンサとジョン・スノウと、生存しているスターク家の四人が全員集合する可能性はありますか?

わからないですね…。全員集合できればいいなとは思うんですが、逆に再会できたとしても本当に喜ばしいかどうかも考えものですよね。アリアは忍者アサシンみたいになってしまったし、サンサも政治的な人間に変わりました。ブランは魔法使いのような存在。それぞれがかけ離れた存在になってしまったことに気づいて、単純に喜べないかもしれませんよね。彼らはもう会わない方が良い、という考え方もあるのかなと。

──アイザックさんにとって最高のシーンやエピソードは?

ベスト・エピソードは、第六章の第五話ですね。ホーダーが亡くなる場面は、まさに『ゲーム・オブ・スローンズ』を象徴するようなシーンだと思います。ホーダーはブランを見守るような存在でしたし、彼の死はある意味ブランに起因するものでした。自己犠牲を払う、心優しい巨人だったのに…。素晴らしいシーンです。

──では、一番辛かったシーンは?

オベリン・マーテルの死です。あの場面は僕も脚本を読んでいなかったので、まさか彼が死んでしまうとは知らなかったんですよね。だからいち視聴者として観ていて、すっかり感情移入していたのに、あんな残虐な死に方を…。

──同じシーンに出てみたいキャラクターと、もし会ったらやっつけたいキャラクターは?

ジェイミーとのシーンは楽しそう!二人の間には歴史がありますし、ブランが歩けない理由が彼ですからね。腕を失くしたジェイミーに、同情の心はあるんでしょうか。彼は始めは憎むべきキャラクターとして描かれていたけど、もしかしたらそんなに悪い奴じゃないのかもしれない、というような同情を誘う展開になってきましたよね。

僕がやっつけたいのはウォルダー・フレイだけど、アリアに先を越された(笑)。

──もし他の役を演じられるなら?

ジェイミー・ラニスターがいいですね。ソード・ファイティングがやってみたいんです。
ジェイミーはキャラクターとしてもすごく興味深くて、はじめは明らかに悪人っぽく描かれていたのに、だんだん変わっていきますよね。そこが面白いと思います。

──逆に、嫌いなキャラクターは?

サーセイ・ラニスターですね。彼女は子供を愛しているということになっていますけど、単に執着しているだけで、彼女の中にはものすごい闇を感じるんですよね(笑)。

©THE RIVER
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──アイザックさんは、コスプレをしてコミコンに行ったり、マインクラフトやマジック・ザ・ギャザリングをプレイしたり、ポップカルチャーのファンでもありますね。

もう一年くらいマインクラフトで遊んでいないんだ!時間がなくて、マジック・ザ・ギャザリングも全然やれてない…。こないだは学校の試験がやっと終わったばかりで、それからすぐ日本に来たんです。『ゲーム・オブ・スローンズ』プロデューサーのブライアン・コグマンが、映画版『マジック・ザ・ギャザリング』の脚本を書いているんですが、いつか一緒に対戦しなきゃね!って話をしているんです。

──初めての日本ですが、印象はイメージ通りでしたか?

日本は予想もできないような場所だと思ってましたから、心の準備はできていました(笑)。浅草や明治神宮に行きましたが、建築物として最高ですね。それから原宿のクレイジーなところも大好き。KAWAII MONSTER CAFEにも行きました。想像が追いつかないものばかりで、見て回るのがすごく楽しいです。

──これから行く場所で、楽しみにしているところは?

富士山に行きたいけど、今回はチャンスがなさそう。実は一緒に来ている両親が今日富士山に行っているんです。たくさん写真を撮ってねと頼んでます。カムバックして次回は絶対に行きたい!

──トメン・バラシオン役のディーン=チャールズ・チャップマンとはプライベートでも仲良しだそうですね。日本に来られる話はしましたか?

時差があるから、なかなか連絡がつかないんですよ(笑)。(テーブルの上の”キットカット”を取りながら)これ、ロンドンでも買えるんですけど、日本でたくさん買ってくるねって話をしてます(笑)。ふたりとも大好きだから、僕が買って帰ってあげて、ふたりで一緒に食べようねって。

──いろんな味があるんですよ。

らしいですね!はやく色んな味を手に入れたい!すごく楽しみです!(笑)

──最後に、日本の『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンにメッセージをお願いします。

冬が来ました!第七章は凄くシリアスな展開が待ち受けています。とにかく覚悟をしておいてください!


『ゲーム・オブ・スローンズ』待望の最新シーズン『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』は、スターチャンネルにて日米完全同時放送(毎週月曜あさ10:00ほか)。第一話は、2017年7月17日(祝・月)に放送された。その後、オンライン配信についても「スターチャンネル オンデマンド」で日本最速で配信する。 新シーズンの放送・配信に先駆けて、「スターチャンネル オンデマンド」では、 これまでの全6章<60話>を配信中。

公式ホームページ:http://www.star-ch.jp/gameofthrones/

また、これまでの全6章が全てセットになったブルーレイ・ボックスも発売中だ。

【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ <第一章~第六章>
ブルーレイ・ボックス (30枚組+ボーナス・ディスク4枚付) ¥32,000+税
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

(取材、撮影、文:Naoto Nakatani)

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THE RIVER編集部THE RIVER

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