ハリウッド実写版『機動戦士ガンダム』脚本家が決定 ─ 「X-MEN」など手がけたアメコミ界の気鋭、ドラマ「LOST」も執筆

日本の誇る超人気ロボットアニメを原作とする、ハリウッド実写映画版『機動戦士ガンダム(邦題未定、原題:Gundam)』の脚本家が決定した。米Deadlineが報じている。
報道によれば、実写版『機動戦士ガンダム』を執筆するのはアメリカン・コミック界で活躍する気鋭のライター、ブライアン・K・ヴォーン。1990年代から2000年代にかけてマーベル・コミックにて「X-MEN」シリーズを執筆、同社ではその後も「ランナウェイズ」を手がけ、ドラマ版「マーベル ランナウェイズ」(2017-)でも監修を務めている。
またDCコミックスでは「グリーンランタン」、DC傘下のVertigoでは「スワンプシング」を手がけたほか、邦訳版も刊行されている「Y: THE LAST MAN」を担当。同作は謎の伝染病によって男性がほぼ絶滅した地球を舞台に、なぜか“最後の一人”になってしまった男を描くストーリーで、アイズナー賞など数々の賞に輝いた。同作はドラマ化が決定しており、ヴォーンはエグゼクティブ・プロデューサーに就任している。
そのほか、ヴォーンはイメージ・コミックスにて、同じくアイズナー賞やヒューゴー賞を受賞した傑作コミック「サーガ(Saga)」を執筆。質量ともにトップクラスの実績を誇るクリエイターであり、テレビドラマの世界でも「LOST」(2004-2010)に参加、スティーブン・キングの同名小説を映像化した「アンダー・ザ・ドーム」(2013-2015)ではショーランナー&エグゼクティブ・プロデューサーを兼任した。
実写映画版『機動戦士ガンダム』は、株式会社サンライズが、『ダークナイト』(2008)『パシフィック・リム』(2013)『GODZILLA ゴジラ』(2014)などの米レジェンダリー・ピクチャーズと共同製作するもの。2018年12月にヴォーンはレジェンダリーと3年間の包括契約を結んでおり、今後、レジェンダリーはヴォーンによるコミック作品の映像化や、ヴォーンの参加する映画・テレビ企画を進めていく見込み。『機動戦士ガンダム』への起用も、本契約にもとづく取り組みの一環といえそうだ。
企画統括を務めるケール・ボーイターは、過去に『ブレイド3』(2004)や『パシフィック・リム:アップライジング』(2018)などでプロデューサーを担当。「ポケットモンスター」初の実写映画『名探偵ピカチュウ』(2019年5月公開)や、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSF大作映画『デューン(邦題未定、原題:Dune)』も手がけている。
ハリウッド実写映画版『機動戦士ガンダム(邦題未定、原題:Gundam)』の撮影・公開時期は未定。
Source: Deadline