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ハリウッド版『ゴジラ vs キングコング』撮影開始 ― あらすじ、主な出演者&スタッフが発表される

GODZILLA ゴジラ
©Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

米ワーナー・ブラザース製作、映画『ゴジラ vs キングコング(邦題未定、原題:Godzilla vs Kong)』の撮影が、2018年11月12日(米国時間)に始まった。撮影はハワイとオーストラリアで実施される。ワーナーが主な出演者とスタッフ、あらすじとともに発表した。

『ゴジラ vs キングコング』は、ワーナーと米レジェンダリー・ピクチャーズが展開してきた「モンスターバース」の第4作として登場する、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)がクロスオーバーする一作だ。なお『ゴジラ』シリーズの第2作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の日本公開日は2019年5月31日(金)に決定したことが先日発表されている。

『ゴジラ vs キングコング』あらすじ

米ワーナーのプレスリリースによれば、『ゴジラ vs キングコング』のあらすじは以下の通り。

「怪獣たちが地球を闊歩する時代、人類による未来を賭した戦いが『ゴジラ vs キングコング』へとつながる。地球最強の力ふたつが激突する、歴史に残る壮大な戦いは避けられないのだ。特務研究機関モナークが知られざる土地での危険な任務に挑み、タイタンの起源を暴こうとするなか、ふたつの生物を善悪にかかわらず地上から永遠に消し去ろうと企む人々も存在し……。」

ここから物語の詳細を読み取ることは難しいが、このあらすじには、すでにいくつかのキーワードが埋め込まれている。シリーズ第2作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の米国におけるキャッチコピーは「彼らの支配が始まる(THEIR REIGN BEGINS)」。また米国版予告編では、モナークの女性科学者エマ・ラッセルがこのように述べているのだ。

「世界は変化しています。我々の恐れていた大量絶滅はすでに始まっています。[中略]地球は絶滅を止めるため、ある力を解放しました。それが地球最初の、公平な統治者たち…“タイタンズ(Titans)”です。数千年もの間、この生物は世界中に姿を隠していました。彼らのすべてが現れないかぎり、私たちの惑星は滅亡します。つまり、私たちもです。彼らこそが、生命を残しつづける唯一の希望なのです。」

『ゴジラ vs キングコング』のあらすじには、「怪獣たちが地球を闊歩する時代」、そして「タイタン」という言葉が確認できる。これはあくまで推測ながら、本作が始まる時点で、怪獣の圧倒的支配によって人類の存続が危険にさらされている可能性が高そうだ。そうでないにせよ、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』と『ゴジラ vs キングコング』の物語はほとんど繋がっているとみていいだろう。

『ゴジラ vs キングコング』出演者、スタッフ

ワーナーは『ゴジラ vs キングコング』の撮影開始にともない、本作の出演者とスタッフを正式に発表している。

出演者には『ターザン:REBORN』(2016)やドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」(2017-)のアレクサンダー・スカルスガルドを主人公に、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』よりエマ博士の娘マディソン役でミリー・ボビー・ブラウン、研究者の父親マーク役でカイル・チャンドラーが続投する。
そのほか『アイアンマン3』(2013)のレベッカ・ホール、ドラマ「アトランタ」(2016-)や『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)のブライアン・タイリー・ヘンリー、日本から小栗旬、『ベイビー・ドライバー』(2017)や『アリータ:バトル・エンジェル』(2019年2月22日公開)のエイザ・ゴンザレス、「Marvel アイアン・フィスト」(2017-2018)のジェシカ・ヘンウィック、『デッドプール2』(2018)のジュリアン・デニソン、『ヘイトフル・エイト』(2015)や『死霊館のシスター』(2018)のデミアン・ビチルという豪華かつ個性的な顔ぶれが集結した。

なお、出演交渉に入っていたとされる『ブラックパンサー』(2018)のダナイ・グリラ、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』からの続投が伝えられていた中国人女優チャン・ツィイーの名前は今回の発表に含まれていなかった。現時点で出演が明かされていないだけか、それとも出演自体が見送られたのかは定かでない。

本作で監督を務めるのは、『サプライズ』(2011)や『ザ・ゲスト』(2014)、Netflixオリジナル映画『デスノート/Death Note』(2017)のアダム・ウィンガード。脚本は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのテリー・ロッシオが執筆した。

また、撮影監督には『ワールド・ウォーZ』(2013)のベン・セレシン、美術監督には『GODZILLA ゴジラ』を担当したオーウェン・パターソンと、アダム監督とタッグを組んできたトム・ハンモックが起用された。編集は『キングコング:髑髏島の巨神』のジョシュ・スカエファー、衣裳デザインは『スカイスクレイパー』(2018)のアン・フォーリー、VFXスーパーバイザーは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のジョン・“DJ”・デスジャーディンが担当する。

映画『ゴジラ vs キングコング(邦題未定、原題:Godzilla vs Kong)』は2020年5月22日に米国公開予定。「モンスターバース」の次回作で、本作の直前作となる『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年5月31日(金)に全国公開となる。

Source: BusinessWire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。