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『ハロウィン』新3部作、「暴力について問う」衝撃的な結末に ─ 第2作『ハロウィン・キルズ』いよいよ撮影開始

ハロウィン
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

鬼才ジョン・カーペンターが1978年に発表した、同名の傑作ホラー映画を新たに蘇らせた『ハロウィン』(2018)続編2部作『ハロウィン・キルズ(原題:Halloween Kills)』『ハロウィン・エンド(原題:Halloween Ends)』がついに本格始動した。製作を担当する米ブラムハウス・ピクチャーズが、まずは第2作『ハロウィン・キルズ』の撮影が始まったことを報告している。

Hey Reddit, thought you might like to see the way we welcomed the director to set on the first day of filming “Halloween Kills.” Hope he doesn’t take it personally. from r/blumhouse

前作を手がけたデヴィッド・ゴードン・グリーン監督と脚本家のダニー・マクブライドは、かねてより、この続編2部作で「ローリー・ストロードとブギーマン/マイケル・マイヤーズの物語が終わりを迎える」と宣言していた。米Colliderの取材では、1978年の第1作からローリーを演じてきたジェイミー・リー・カーティスが、来たるシリーズの完結に向けて新たな情報を口にしている。どうやら『ハロウィン』3部作は、かなり衝撃的な幕切れを迎えることになりそうだ。

「(『ハロウィン』に)私が惹かれたのは、トラウマを描く映画だったから。[中略]登場人物には40年間にわたるトラウマがあるんです。私にとって大切だったのは、デヴィッド(監督)がそのことをきちんと理解していて、ローリーが人生でとても厳しい体験をしてきたことを認め、彼女に大きな敬意を払ってくれたことでした。」

『ハロウィン・キルズ』には、1978年の『ハロウィン』にリンジー・ウォレス役で出演したカイル・リチャーズが復帰。第1作をはじめシリーズに複数回登場してきたトミー・ドイル役を、今回は『ブレックファスト・クラブ』(1985)や『ダークナイト』(2008)、『フォックスキャッチャー』(2014)などのアンソニー・マイケル・ホールが演じる。シリーズのファンがよく知るキャラクターの“復活”について、ジェイミーは「40年間の点と点が線になります」と形容。「きちんと第1作をひも解く作品です。登場人物たちの人生は、1978年の事件に影響を受けているんですよ」

むろん、『ハロウィン・キルズ』『ハロウィン・エンド』のストーリーは現時点では明らかになっていない。しかしジェイミーは、2018年に始まった新たな3部作の幕切れを、言葉少なにこう予告した。

「最後の作品は、暴力についての一種の社会現象となります。第3作は暴力について、非常に強く問いかける作品です。[中略]デヴィッド・ゴードン・グリーンは、驚くべき3部作の結末を考えていますよ。みなさんにお約束しましょう。」

映画『ハロウィン・キルズ』は2020年10月16日、『ハロウィン・エンド』は2021年10月15日に米国公開予定。第2作の撮影終了後、小休止を挟んで第3作も連続で撮影される。

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Sources: Blumhouse, Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。