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『スター・ウォーズ』スピンオフ『ハン・ソロ』に『アベンジャーズ』ヴィジョン役俳優が参加!「完全に新しい役柄」で

『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ(アナザー・ストーリー)作品、『ハン・ソロ(仮題)』に新たな出演者が加わったことがわかった。
今回出演が判明したのは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)などマーベル・シネマティック・ユニバース作品にヴィジョン役で出演しているポール・ベタニー。ロン・ハワード監督がTwitterで報告したことを皮切りに、アメリカの複数メディアが伝えている。

「出番全カット」マイケル・K・ウィリアムズの代役か?

ポール・ベタニーとロン・ハワード監督がタッグを組むのは、『ビューティフル・マインド』(2001)『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)以来3回目。『ハン・ソロ』は本撮影を終了し、大規模ともいわれる再撮影が進行している状況だとみられる。ベタニーもヴィジョン役を演じる『アベンジャーズ』第4作(2019年公開)の撮影が進行中だが、双方の撮影スケジュールの調整が叶ったということだろう。

ベタニーの出演が報告された際、米Slash Filmや一部のファンが当初推測したのは、先日出演シーンの全カットが報じられたマイケル・ケネス・ウィリアムズの代役ではないかという可能性だ。ウィリアムズが演じたのは「半分人間、半分動物」という設定のキャラクターで、ハン・ソロとエミリア・クラーク扮するヒロインをつなげる役割だったという。ウィリアムズはスケジュールの都合で『ハン・ソロ』の再撮影に参加できず、出演シーンをすべて削除されることになってしまったのだ。
そんな中、米Deadlineは、ベタニーが演じるのはウィリアムズの役柄とは「完全に別のキャラクター」であると伝えている。やはり代役ではなく新しいキャラクターということか……。

しかしながら、『ハン・ソロ』には現在に至るまでに複雑な背景があることを思い出しておかねばならない。
当初『ハン・ソロ』を監督する予定だったフィル・ロード&クリス・ミラーは、ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長や脚本を担当したローレンス・カスダンとのトラブルによって降板することになったといわれている。その理由には諸説あるが、コメディ・テイストを押し出したこと、即興演技を重視したことが大きな要因と推測されているのだ。

出演シーンの全カットが決定したウィリアムズの撮影は、両監督が降板する以前にほとんど終了していたという。ウィリアムズも自身の演じた役柄が「監督たちと作った」ものだったことを明かしており、あくまで推測ではあるが、ハワード監督のもとルーカスフィルム側が作り直したがった役柄ではないかと想像されるのだ。登場シーンの全カットに応じて該当部分の脚本がまるごと書き直され、そこにベタニー演じる新キャラクターが登場している可能性も否定できない。純粋な代役ではなくとも、ベタニーはなんらかの形でウィリアムズの役割を引き継いでいるのではないだろうか。

いずれにせよ『ハン・ソロ』の撮影は、本撮影・再撮影を含めて佳境を迎えているようで、先日はランド・カルリジアン役のドナルド・グローバーがクランクアップしたことも報告されている。そこにきてベタニーが加わったこと、それが新しいキャラクターだということから考えると、やはり相当大規模な“再製作”が進められていることが推測されるが……。

映画『ハン・ソロ』は2018年5月25日に米国公開予定

Sources: http://www.slashfilm.com/han-solo-paul-bettany-casting/
http://deadline.com/2017/09/star-wars-han-solo-movie-paul-bettany-joins-ron-howard-tweets-1202159877/
http://screenrant.com/han-solo-movie-paul-bettany/
http://screenrant.com/han-solo-paul-bettany-replacing-michael-k-williams/
Eyecatch Image: https://twitter.com/RealRonHoward/status/903726028979359746

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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