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スター・ウォーズ『ハン・ソロ』にシリーズ非正史のキャラクターが登場!「タグ&ビンク」って誰?

https://twitter.com/RealRonHoward/status/919270625696538625

映画『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品『ハン・ソロ(仮題)』に、シリーズの正史ではないとされる作品(通称「レジェンズ」)のキャラクターが登場することがわかった。2017年10月14日、ロン・ハワード監督が自身のTwitterにて伝えている。

事件現場にタグ&ビンクあり?

「#tagandbink ?」として紹介された二人のキャラクター、タグビンクをご存知の方は、きっと『スター・ウォーズ』ファンの中にもそれほど多くないのではなかろうか。2001年に刊行されたコミック『Tag & Bink Are Dead(タグとビンクは死んだ)』の主人公として登場した人物なのだが、のちにルーカスフィルムがディズニーに買収されたのち、同作は正史として扱われないこととなっていた。

『タグとビンクは死んだ』というタイトルは、イギリスの劇作家トム・ストッパードによる戯曲『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』のパロディとなっている。この戯曲はウィリアム・シェイクスピアによる名作『ハムレット』に登場する端役、ローゼンクランツとギルデンスターンを主人公にしたものだが、タグとビンクは『スター・ウォーズ』本編には一切登場していない。

それでも『タグとビンクは死んだ』において、二人は『スター・ウォーズ/エピソード4 新たなる希望』(1977)に登場する「タンティヴIV」の乗組員だったという設定が与えられている。帝国軍の襲撃を受けたことを悟ったタグとビンクは、生き延びるためにストーム・トルーパーのふりをして脱出したのだ。彼らはその後、ヤヴィンの戦いに参加してみたり、ボバ・フェットのふりをしてみたり、パルパティーンに仕えるインペリアル・ガードに紛れ込んだりと、『スター・ウォーズ』正史のあらゆる出来事に立ち会っていくのである。

このたび『ハン・ソロ』において、タグとビンクは17年ぶりの登場を果たすことになる。しかも「レジェンズ」作品から、めでたく正史への仲間入りを果たす形で……。
Inverseによると、コミックの原作を執筆したケヴィン・ルビオ氏は、ロン・ハワード監督のツイートを見るまでタグとビンクのことを「すっかり忘れていた」という。

「#マジかよ ロン・ハワードが僕のコミックを正史にしてくれた。ありがとう、ロン!」

一点注意しておきたいのは、ルビオ氏はこのように投稿しているものの、現時点でコミック『タグとビンクは死んだ』が正史として扱われるかどうかは不明であるということだ。コミックはレジェンズ扱いのまま、『ハン・ソロ』に二人が登場する可能性が高いように思われるが、どうなるのだろうか?

ちなみにタグ&ビンクの登場に一役買ったのは、『ハン・ソロ』の脚本を執筆したジョン・カスダン氏だった。『タグとビンクは死んだ』の大ファンだったという彼は、物語に二人を登場させただけでなく、なんと自ら演じてしまったのである。どちらがどちらの役なのかはわからないが、カスダン氏と一緒に出演したのはファースト・アシスタント・ディレクターであるトビー・ヘファーマン氏だ。

映画『ハン・ソロ(仮題)』は2018年5月25日より米国公開予定。さて、今度の二人はどんな事件に立ち会うことになるのか……。決してお見逃しのないように!

Sources: https://www.cinemablend.com/news/1714090/two-surprising-star-wars-expanded-universe-characters-will-be-part-of-the-han-solo-movie
https://www.inverse.com/article/37428-han-solo-tag-and-bink-writer-kevin-rubio-comics-ron-howard
Eyecatch Image: https://twitter.com/RealRonHoward/status/919270625696538625

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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