『ヒート2』いよいよマイケル・マン監督が次作として着手へ ─ アダム・ドライバーが若きデ・ニーロの役演じる?

『フェラーリ(原題)』を終えたマイケル・マン監督は、続いて自身の傑作クライム映画『ヒート』(1995)の続編にいよいよ取り掛かるようだ。米Deadlineのイベントで、次作とすることを語ったことが伝えられた。
『ヒート』は、悪名高い強盗団のボス、ニール・マッコーリー(ロバート・デ・ニーロ)と、ロサンゼルスの熱血警部補ヴィンセント・ハナ(アル・パチーノ)の戦いを描く物語。正反対の立場の二人だが、自分の仕事には容赦なく挑むという信念が共通していることに気付いていき、いつしか別世界の写鏡のような関係になっていきながら、物語は強烈な決着へともつれ込んでいく。
『ヒート2』はその続編として執筆された小説だ。マイケル・マン自身と、ベストセラー作家のメグ・ガーディナーが共著。映画の結末の直後(1995年)と、前日譚にあたる1988年、そして後日譚となる2000年が描かれる。
以前の報道では、ロバート・デ・ニーロが演じたニール・マッコーリーの若き日をアダム・ドライバーが演じるとの情報もあったが、マン監督は「まだ話し合っていない」とコメント。もっとも、マン監督はドライバーについて、映画『フェラーリ』で「意気投合した」といい、「私たちには同じ仕事倫理を持っていて、それはかなり激しいものです。お互いに好きですし、アーティストとして一緒に仕事ができてとても楽しかったです」と絶賛している。ドライバーにとっても、もしも巨匠マン監督から再依頼が得られ、それがデ・ニーロが演じた役の継承とくれば、これほど光栄なことはないだろう。
なお『ヒート2』の原作小説では、パチーノが演じたハナの1988年と2000年も描かれる。また、マッコーリーの強盗団の一員としてヴァル・キルマーが演じたクリス・シヘリスも、主人公格のひとりとして大部分に登場する。これらのキャスティングも大きな注目を集めることになりそうだ。『ヒート2』邦訳版はすでにハーパーコリンズ・ジャパンから刊行されている。
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Source:Deadline