『ヘヴィ・トリップⅡ/俺たち北欧メタル危機一発!』BABYMETAL出演が発表、ライブシーンもあり

2019年に公開され異例の大ヒットを記録したフィンランド映画『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』の続編となる『ヘヴィ・トリップⅡ/俺たち北欧メタル危機一発!』に、日本出身の世界的メタルダンス・ユニット、BABYMETALが出演していることが正式に伝えられた。特報映像やポスタービジュアル、サントラ発売情報が一挙に届いている。
2019年12月27日、コロナ禍によって数カ月後に世界が一変することをまだ誰も知らなかったあの日。映画ファンからも映画業界からもノーマークだった一本の映画が、『後悔するなら、クソを漏らせ!』のキャッチコピーと共に劇場公開された。12年間、ライブすらしたことのないフィンランドのド田舎メタルコピーバンドが、史上最高の、初のオリジナル楽曲を生み出し、ノルウェー最大のメタルフェスに参加すべしと奮闘する珍道中を描いた物語だ。公開されるや奇跡の連日満席、上映後の拍手喝采。誰もが予想だにしなかった大ヒットを記録した。
既にネット上では情報が筒抜けとなっていたが、本作にBABYMETALが出演していることが公式発表。いわゆるカメオ出演ではなく、SU-METAL、MOAMETAL、MOMOMETALにはしっかりと台詞が与えられ、物語において重要な役割を果たすこととなる。ライブシーンもあるといい、日本のファンにとっては本作の最も大きなサプライズになりそうだ。

前作サントラはデジタルオンリーだったが、これに噴火した不満と悲しみに呼応して、続編では待望の国内盤CD化が決定。公開直前の12月11日(水)に発売となる。
活動開始から12年間ライブ経験なし、オリジナル曲なしだった劇中の“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”バンド IMPALED REKTUM インペイルド・レクタム(直腸陥没))名義の音源が初のディスク化、新曲とともに前作クライマックスで観客熱狂の名曲にして記念すべきバンド初オリジナル楽曲「FLOODING SECRATIONS」(邦題:溢れ出す分泌物)、さらに今作劇中でバンドを食いものにする超商業主義の大物プロデューサーに台無しにされた屈辱のミックスが施された新曲音源も丁寧に収録。

劇伴はスウェーデンのオカルトロックバンドYEAR OF THE GOATが担当。IMAPLED REKTUM楽曲とともに、新たに登場する超電動波デスボイス重鎮バンド、BLOODMOTORの楽曲はフィンランドのメタルバンドMORS SUBITAのミカ・ラマサーリが手掛けている。そして超重要な役どころで劇中に登場するBABYMETALの「GIMME CHOCOLATE!!」映画バージョンも収録。シンフォニックデスとメロディックデスが華麗に交差、フィヨルドの果てにこだまする轟音が1枚におさめられる。トラックリストは以下の通り。
1. MIKA LAMMASSAARI – REVELATION
2. IMPALED REKTUM – PRISONER OF FLESH
3. MIKA LAMMASSAARI – CYBERNETIC(LONG)
4. IMPALED REKTUM – TO DIE FOR(FISTO MIX)
5. MIKA LAMMASSAARI – RAKED TO A PULP
6. IMPALED REKTUM – FLOODING SECRATIONS
7. BLOODMOTOR – IN DEATH’S EMBRACE
8. YEAR OF THE GOAT – ANGELS NECROPOLIS
9. YEAR OF THE GOAT – I’LL DIE FOR YOU
10. FILM SCORE – REINDEER GRINDER
11. FILM SCORE – THE MAN
12. FILM SCORE – THE LEGEND
13. FILM SCORE – THE DEATH OF A DREAM
14. FILM SCORE – AN EVIL QUEEN WILL RISE
15. FILM SCORE – THE SIN OF GREED
16. FILM SCORE – THE SIN OF PRIDE
17. FILM SCORE – MEPHISTOPHELES
18. FILM SCORE – VIA DOLOROSA
19. IMPALED REKTUM – PRISONER OF FLESH, HUMPPA TO GRIND
20. MIKA LAMMASSAARI – CYBERNETIC(SHORT)
21. BABYMETAL – GIMME CHOCOLATE!!(HEAVIER TRIP version)
*FILM SCORE BY YEAR OF THE GOAT








活動開始から12年間ライブ経験なし、オリジナル曲なしだったフィンランドのド田舎メタルコピーバンド、インペイルド・レクタム(直腸陥没)は遂に生み出された史上最高の初オリジナル曲をひっさげノルウェーの巨大フェス、ノーザン・ダムネーションへ殴り込み、“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”バンドへと脱皮したがその行いによって収監されていた。獄中、超大物レコードプロデューサーのフィストからドイツのメタルフェス、ヴァッケン・オープン・エアへの出演オファーを受けるも準備不足と投獄を理由に辞退した。バンドは看守の目を盗み、牢屋でひっそりとヘヴィ・メタルを演奏するしかなかった。だがギタリストの実家であるトナカイ粉砕場が地上げ屋の乗っ取り危機に瀕しているという緊急事態を察知したとき、彼らは脱獄した。出演料で実家を救うべくふたたび史上最高のオリジナル新曲を携え、フィヨルドの彼方ヴァッケンを目指す。だが、逃走中に遭遇した、かつて憧れだった超電導波デスボイスのベテランメタルバンド、ブラッドモーターは、フィストの操り人形となり商業主義の奴隷と化していた。フィストはバンドを食いものにする金の亡者だった。フィストによるカバー曲演奏指令でかつてない屈辱を味わう直腸陥没。せっかくの新曲レコーディングもミックスで台無しにされた。見世物小屋に奴隷を送り込む権力者と、奴隷の自覚さえない家畜たち。肩を落とす直腸陥没の前に広がる音楽業界に、もはや本物の音楽はなかった。さらに後方からは直腸陥没逮捕に執念を燃やす、怒り狂える元ノルウェーデルタ部隊大佐ドッケンが迫る。そしてあらゆるものごとが裏目に出たこの猛悲惨のなか、あろうことか、大混乱でつい魔が差したメンバーの行動によりバンドに軋轢が発生した。危うし!直腸陥没危機一発!この絶体絶命の事態に直面した彼らを待ち受ける運命とは?

『ヘヴィ・トリップⅡ/俺たち北欧メタル危機一発!』は2024年12月20日、日本公開。