大人気カルトホラー『ヘル・レイザー』4Kデジタルリマスターで復活、12月8日劇場公開決定

大人気ホラー映画『ヘル・レイザー』が2023年12月8日(金)より4Kデジタルリマスター版で全国公開されることが決定した。あわせてメインビジュアルも到着している。
1970年代末から1980年代にかけて、『ハロウィン』『13日の金曜日』『死霊のはらわた』『エルム街の悪夢』など、後世に多大な影響を与えるホラー映画が次々と登場した。そんなホラー映画ブームの最後期、1987年に発表された『ヘル・レイザー』は幻想恐怖という新しい概念を提示し、世界を魔界の呪縛に巻き込んだまさに80年代ホラーの切り札、最後の重鎮の名にふさわしい作品である。
ピンヘッドをはじめとする魔道士=セノバイトという禍々しくフェティッシュな造形、かつ明晰で知的なギャップもある愛すべきキャラクター、幻想美溢れる映像と迫力の特殊メイク、極限の快楽をもたらす謎のパズルボックスから始まる惨劇という、恐怖と官能が交錯する斬新な世界観で、スティーヴン・キングに「ホラーの未来をみた」と言わしめ、全米を騒然とさせた公開当時から今もなお熱狂的なファンを増殖し続けている『ヘル・レイザー』。特に、魂を切り裂くセノバイトたちが恐るべき攻撃力とともに交渉や論理的説得に応じる知性もあわせ持っているという、それまでになかったホラーの在り方を世に知らしめた功績は大きい。
監督は「血の本」シリーズで世界幻想文学大賞、英国幻想文学大賞を受賞するなど一大センセーションを巻き起こした英国の天才恐怖作家、クライヴ・バーカー。自身の原作・脚本の映画化であった『アンダーワールド』『ロウヘッド・レックス』の出来に落胆して溜め込んだフラストレーションを噴火させるべく、満を持して自らの手で自身の原作「ヘルバウント・ハート」を映画化して鬱憤を晴らした渾身の初監督作だ。
魔道士と対峙するヒロイン、カースティ役には、その後『ヘル・レイザー』シリーズ3作品に出演することになるアシュレイ・ローレンス、カースティの父役には『ダーティハリー』で歴史に名を刻んだ名悪役のアンドリュー・ロビンソン、継母役には演劇の最高権威ローレンス・オリヴィエ賞の常連である大女優クレア・ヒギンズが扮している。魔道士の首領ピンヘッドを演じるのはダグ・ブラッドレイ。以後シリーズ7作でピンヘッドを演じ、誰もその素顔を知らない名優として知られることとなった。
この度公開されたメインビジュアルにも、ピンヘッドが「呼ばれて来たぞ」という台詞と共に大きく君臨。見る者を魔界へ誘おうとしているかのようだ。

これまでに10作もの続編や関連作が生まれた最長のホラーシリーズのひとつである『ヘルレイザー』シリーズの原点、『ヘル・レイザー』。快楽と苦痛、恐怖と恍惚を説く、艶かしいほどに恐ろしく、魅力的な幻想恐怖超大作が35年の時を経て、今再び日本全土を戦慄に陥れる。
『ヘル・レイザー』あらすじ

とある屋敷に引っ越して来た、夫ラリーと妻のジュリア。ある日、屋根裏でラリーが怪我をしたことにより、おどろおどろしい姿の男が出現する。男はラリーの兄のフランク。実はフランクは極限の快楽をもたらすという謎のパズルボックスを手に入れ、そのパズルを解いたことで魔道士たちによって八つ裂きにされ肉体を失っていたが、ラリーが流した血によって覚醒したのだった。フランクはかつて愛人だったジュリアに生贄の血肉を捧げて復活しようと目論むが、ラリーの先妻の娘カースティは、継母の怪しい行動に勘付いていた……。
『ヘル・レイザー〈4K〉』は、2023年12月8日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー。