『フォレスト・ガンプ』恋人役トム・ハンクス&ロビン・ライト再共演、『ヒア』涙必至の米予告 ─ カメラ一切動かない104分、時の流れをエモく描く

名作『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)で恋人役を演じたトム・ハンクス&ロビン・ライトが再タッグを飾る映画『ヒア(原題:Here)』より初の予告編が米公開となった。
本作は、ハンクス&ライトに加え、ロバート・ゼメキス監督、脚本家のエリック・ロスの『フォレスト・ガンプ/一期一会』チームが再集結を果たす映画。1つの家を舞台に、1世紀のスパンにわたってそこに家庭を築いた人々の物語が描かれる。
104分の全編でカメラが家の中の定位置から一切動かなかったり、ハンクスとライトにデジタル若返り技術が施されたり、ユニークな映画製作で話題となっていた。予告編では、家がまだ存在しない遥か昔の時代から、家が建てられ、ハンクス演じるベビーブーマー世代のリチャードとライト演じるマーガレットが夫婦となり年老いていくまで、あらすじの通り一つの視点から世の移ろいが映し出されている。
「ねえ、お父さん。マーガレットに会ってほしいんだ」。映像の冒頭、若きリチャード青年がガールフレンドのマーガレットを父親に紹介する。すると次のカットでは、歳を重ねた2人が登場し、時間の経過をうかがわせる。「時間はこんなにも早く流れるものなのか」と問いかけるリチャードに、マーガレットも同調。「その通りだね」と呟く。
その後、イギリス出身のロックバンド「イエス」の楽曲「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」にあわせて、恐竜時代にはじまる各時代のモンタージュ映像が流れる。いつしかそこには人が住み始めるようになり、最終的にはリチャードとマーガレットの家となる。予告編の最後では、年老いた2人が部屋を訪れ、「ここが僕たちの家だったんだ。僕たちはここに住んでいたんだよ」とリチャード。若かりし頃に「ずっとここに住もう」と話した2人にも、家を去る時が来てしまったのだろうか。
原作は、2014年に出版されたリチャード・マグワイアによる同名のグラフィックノベル。ハンクスとライトのほか共演者として、リチャード&マーガレットの両親役で『アベンジャーズ』シリーズのポール・ベタニーと『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』(2023)のケリー・ライリー、家の最初の住人となる夫婦役で『ジェントルメン』(2019)のミシェル・ドッカリーと『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のグウィリム・リー、狂騒の20年代を生きた発明家&モデル役で「トロールズ:シング・ダンス・ハグ!」(2018-2019)のデイビット・フィンと『ジェーン・ドウの解剖』(2016)のオフィリア・ラヴィボンドらが名を連ねる。
映画『ヒア(原題)』は2024年11月15日に米公開。
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Source:Vanity Fair