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「This is America」監督ヒロ・ムライ、終末SF小説『ステーション・イレブン』をドラマ化 ─ 「マニアック」脚本家、ワーナー新サービスでドラマ2本を製作へ

ステーション・イレブン (小学館文庫)

ドナルド・グローバー製作・主演の話題ドラマ「アトランタ」(2016-)、ドナルドの音楽プロジェクトであるチャイルディッシュ・ガンビーノ「This is America」ミュージックビデオなどを手がけるヒロ・ムライが、終末SFサスペンス小説『ステーション・イレブン』(小学館文庫刊)をドラマ化する。米Deadlineが報じた。

エミリー・セントジョン・マンデルによる世界的ベストセラー『ステーション・イレブン』は、病によって人類の大半が死滅した文明崩壊後の地球を舞台に、生存者たちが輝かしい過去を回想しながら世界の再生を試みるストーリー。滅亡の皮切りとなった、アーサーという俳優が死に至るまでの物語と、滅亡から20年後、かつてアーサーと共演した元子役キルステンの物語が並行して描かれる。

ドラマ版「ステーション・イレブン(原題:Station Eleven)」のショーランナーを務め、脚本を執筆するのは、Netflixドラマ「マニアック」(2018)が話題となったパトリック・サマーヴィル。本作は全10話構成のリミテッドシリーズとして製作され、ヒロ・ムライとパトリックはエグゼクティブ・プロデューサーも兼任する。現代の映像作品を牽引する最重要クリエイターが、新たなドラマシリーズでどんな世界を見せてくれるのか、世界からの注目が集まりそうだ。

また脚本家のパトリックは、1話30分の“離婚コメディ”である「メイド・フォー・ラブ(原題:Made For Love)」でも脚本とエグゼクティブ・プロデューサーを担当することが決定済み。こちらはアリッサ・ナッティングの同名小説を基に、10年間の結婚生活に耐えてきた30代女性の逆襲を描くストーリーだが、油断ならないのはその設定だ。主人公の夫である億万長者の科学者は、彼女の脳に「メイド・フォー・ラブ」という監視デバイスを埋め込んでおり、妻を追跡し、監視し、考えを読み取ることができるのである…。監督は「ゲーム・オブ・スローンズ」前日譚シリーズにも抜擢された俊英S・J・クラークソン。パトリックとともにエグゼクティブ・プロデューサーを兼任する。

ドラマ「ステーション・イレブン(原題:Station Eleven)」「メイド・フォー・ラブ(原題:Made For Love)」は、ワーナー・ブラザースを有する米WarnerMediaによる新ストリーミング・サービスにて配信予定。どちらの作品も、WarnerMediaとパラマウント・テレビジョンが製作を務める。

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。