『スパイダーマン:ホームカミング』に登場するかもしれなかった、トニー・スターク以外の3人のマーベル・キャラクターって?

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は、ピーター・パーカー/スパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に合流して初めての単独映画(主役を務める作品)だ。
待ち望まれてのMCU初登場となった『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)、そして本作『ホームカミング』の大きな特徴のひとつはスパイダーマンとほかのマーベル・キャラクターの共演にある。『シビル・ウォー』ではスパイダーマンが“チーム・アイアンマン”の一員として空港での戦闘に参加、そして『ホームカミング』ではトニー・スターク/アイアンマンがピーターの“師匠”として登場するのである。

しかし本作の構想段階では、トニーや運転手のハッピー・ホーガン以外にもさらなるマーベル・キャラクターの登場が検討されていたようだ。本編では実現しなかったアイデアだが、そこにはどんな意図があったのだろうか……。

【注意】

この記事には、映画『スパイダーマン:ホームカミング』のネタバレが含まれています。

スパイダーマン:ホームカミング

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

ニック・フューリー、ウォーマシン、ヴィジョン

『ホームカミング』で監督・共同脚本を兼任したジョン・ワッツは、監督の座を射止めるため、自分が目指したい作品の雰囲気を示す映像を製作していた。米io9によると、当時ワッツ監督が作ったその映像で、“新人ヒーロー”ピーターの師匠となっていたのはトニー・スタークではなくニック・フューリーだったという。
MCU作品でサミュエル・L・ジャクソンが演じているフューリーは、『アイアンマン』(2008)以降ユニバースの要所に登場してヒーローたちを“引き締める”ような役割を担っている。アイアンマン同様、スパイダーマンもニックに導かれる可能性があったということか……?

もっともワッツ監督自身は、フューリーを『ホームカミング』でどう活躍させるかまでは考えていなかったようだ。

「(フューリーを登場させると)どんなシチュエーションになるのかは分からないんだ。でも、彼は厄介ごとに巻き込まれたい人だろうと思ってね。」

また製作初期に描かれたコンセプトアートには、さらに異なるマーベル・ヒーローも描かれていたという。
gamesrader+は、本作のアートブック「Spider-Man: Homecoming – The Art of the Movie」(邦訳版未刊行)に掲載されているコンセプトアートにはウォーマシンヴィジョンの姿も確認できると伝えているのだ。二人の姿が確認できるのは、予告編でも印象的なフェリーでのアクションシーンのアート。アイアンマンも含めて、3人がかりでスパイダーマンの窮地を救いに来るという構想があったということだろう。もっとも、これが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の結末を考慮されたものだったかどうかはわからないが……。

なぜアイアンマンだけになったのか?

おそらく、ありとあらゆる熟慮が重ねられたはずだ。結果として『ホームカミング』でピーターの師匠として登場するのはトニー・スタークに、またピーターの前に直接現れるヒーローはアイアンマンのみとなった。もちろん本編でトニーが果たしている役割は、ピーターにスパイダーマンのスーツを作ってやるだけではない。ピーターとトニーの関係性は作品のテーマにも深く関わっているのである。

なぜ作り手たちは、ピーターと直接関わるヒーローをトニーだけに絞り込んだのか? 真相は定かではないものの、ワッツ監督のコメントにはそのヒントとなりそうな発言が含まれている。

「『シビル・ウォー』でルッソ監督は、二人の関係をとてもエレガントに組み立てていた。僕にとっては思わぬ影響を考えることになったんだよ。つまりトニー・スタークは15歳の無名の少年を引き抜き、ドイツへとヤバい冒険に連れ出して、なにやら怪しいことをして……でも次に僕たちがピーターを見るとき、彼はクイーンズのベッドルームにいるわけだよ。
だから“これからどうするの?”って思った。その土台には興味深い疑問がたくさんあったよ。“この間、トニーは何を考えていたんだろう?”とか、“今のピーターはトニーとの関係をどう思ってるんだろう?”とか、“トニーはこの責任を引き受けるのかな?”とかね。『シビル・ウォー』で思い浮かんだ面白い疑問の数々をストーリーの出発点に使ったんだ。」

もちろん『ホームカミング』本編で、ワッツ監督は自身の疑問にきちんと答えを出していた。それは『シビル・ウォー』との繋がりをより確実なものにするものでもあり、ピーター・パーカーのストーリーをより豊かにするものでもあったわけだが……きっと本作を観た人には、野暮な説明は無用だろう。

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は2017年8月11日より全国の劇場にて公開中

Sources: https://io9.gizmodo.com/how-spider-man-homecoming-balanced-peter-parkers-legac-1796487385
http://www.gamesradar.com/two-more-avengers-almost-had-cameo-appearances-in-spider-man-homecoming/
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1989年生まれ。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはわかりづらいまま、少しだけわかりやすくしてお届けできればと思っております。

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