ホラーなフレイバーに彩られたケロッグの“ポップタルト”アートがブラッディ・ポップ!

ここ数年の朝食といえばもっぱら和食、白飯に味噌汁に漬物というスタイルに定着しているぼくであるが、幼い頃からアメリカ映画に親しんでいたこともあり、若かりし頃は何と言っても劇中に登場するようなアメリカンスタイルの朝食に大いなる憧れがあった。
例えばトーストとベーコンとスクランブルエッグとオレンジジュースとか、ドーナツとコーヒーとか、あるいはミルクたっぷりのシリアルとフルーツとか。まあそんな中でも、日本の一般家庭でより手軽に食べることが出来たものと言えばやはりシリアル、子供の頃にはコーンフレークなるものにミルクをぶっかけてよく食べた記憶がある。皆さんも一度は食べたことがあると思うが、例のケロッグのコーンフレークである、パッケージに鶏とトウモロコシが描いてあるやつね。
そして日本ではケロッグと言えばコーンフレークというイメージが強いと思うのだが、本国アメリカでケロッグと言えば、子供たちがヨダレをダラダラと垂らす定番のお菓子がある。1964年に発売を開始した「ポップタルト」(Pop tarts)である。
米国ケロッグの「ポップタルト」公式サイトをのぞいてみると、そのフレイバーには実に様々なものがある。「チョコレート」、「フルーツ」、「アイスクリーム」、「ソーダ」など8種類のベースフレイバーと、その中にさらに枝分かれして実に約30種類ものフレイバーが存在する。また期間限定品の中には他企業とのコラボレーションフレイバー、例えば現在はダンキンドーナツとのコラボ商品がラインナップされている。
食べてみたい?ホラーなポップタルト
彼はアメリカのポップカルチャーにおける食品と映画、特に彼が子供の頃から愛するホラー映画とのミックスアートを数多く制作し続けていて、個人的には以前からずいぶん気になっている。今までも、日本でもお馴染みの「ペッツ」ディスペンサーや、マクドナルドの「ハッピーミール」(日本で言うところのハッピーセット)などにトリビュートしたミックスアートを制作していて、その食品シリーズの新作がこのポップタルトのようである。
まずはこちら、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ(Friedrich Wilhelm Murnau)によるヴァンパイア映画の始祖『吸血鬼ノスフェラトゥ』(Nosferatu – Eine Symphonie des Grauens)、色合いからするとあの王道ビスケットブランド「オレオ」(OREO)にも見間違えるが、なかなかポップに仕上がっている。中に挟まれているのは当然ブラッディーなフレイバーの赤黒いペーストだと想像する。
- <
- 1
- 2