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『スター・ウォーズ』ビブ・フォーチュナ役俳優、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」で存在感

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
© & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータイメージ

全世界で社会現象的ヒットとなったドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚である新シリーズ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」が日米同時配信となった。第1話『ドラゴンの後継者』には、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)でジャバ・ザ・ハットの側近ビブ・フォーチュナ役を演じたマイケル・カーターが、短いながらも重要な役で出演している。

マイケルが演じたのは、ターガリエン王朝の4代目王、ジェヘアリーズ・ターガリエン。ターガリエン王朝において、最も長く君臨した偉大な存在である。

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン
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ジェヘアリーズは60年間の平和と繁栄を保ったが、息子2人を悲劇で失ったために、後継者問題が生じた。5代目王の最終候補となったのは、レイニスとヴィセーリス。最終的に鉄の玉座を受け継いだのは、王の子孫で最年長である男、ヴィセーリス・ターガリエンだった。

第1話でのジェヘアリーズの出番はプロローグのみだったものの、これからドロドロの王位争奪戦が繰り広げられるであろう本編とは対照的に、威厳と落ち着きに満ちた優雅な佇まいを見せた。ただしジェヘアリーズは、「ドラゴンの一族が破滅するとしたら、原因は自分たちだ」という暗い予感を抱いていたという。

ジェヘアリーズはこのプロローグの後に逝去したと見られるため、今後の本格的な再登場はほとんど望めないだろう。しかしながらマイケルが演じたジェヘアリーズは、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のトーンを決定付ける印象的なオープニングの核として、重大な存在感を放った。

マイケル・カーターは『スター・ウォーズ』の後、いくつかの映画やドラマに出演しているが、フィルモグラフィーはそこまで多くない。

ちなみに、『スター・ウォーズ』でマイケルが演じたビブ・フォーチュナといえば、裏社会の王ジャバ・ザ・ハットの狡猾な側近。どちらも玉座に縁のあるキャラクターだが、偉大な王ジェヘアリーズとはまるで対照的だから面白い。

ビブ・フォーチュナは『ジェダイの帰還』でのジャバの死後、かつての君主に成り代わって大名として君臨したが、ジャバやジェヘアリーズのような統治力は備えていなかった。ドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」では宮殿に帰還したボバにあっけなく殺される。この時のビブ・フォーチュナは自分の脂肪で首が締まってしまいそうなほどに太っていたが、これはマイケルではなく別の俳優(マシュー・ウッド)が演じた。

「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」はU-NEXTにて独占配信。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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