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【マニア解説】映画『アイアンマン3』の激熱シーン『ハウスパーティプロトコル』のアイアン・レギオン大特集

関東でも梅雨が明け、容赦ない日差しが肌を灼く今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。

ヒマだからといってスマホ片手に街中をウロウロしていても熱中症の危険がありますので、やはり余暇の過ごし方として多くなりがちなのが冷房の効いた自宅でのんびり映画鑑賞。大好きなMCU関連作品もシビルウォーが終わって一息ついてしまい、次作の『ドクター・ストレンジ』は2017年1月の公開予定でまだだいぶ日があります。
ここは過去の作品でも観てみようかな、そういえばシビルウォーで少し株を下げた感のあるアイアンマンを振り返ってみようかしら、なんて気分の貴方に、今回は『アイアンマン3』のクライマックス、全世界のガジェット好きが感涙したという噂のある、アイアンマン大集合シーンについて、解説というか出て来たアーマーを順番に紹介するだけのコーナーです。

『ハウスパーティプロトコル』とは

未見の方に、軽くご紹介しておきますと、『アイアンマン3』はMCUの時系列では映画『アベンジャーズ』の直後という設定です。
宇宙からの侵略者を前に、いつの日か自分の力が及ばず敗北する日が来ることを恐れるようになったトニー・スターク。眠れぬ日々が続き、その不安を拭うように新型アイアンマンスーツの開発に没頭します。
そしていつの間にか、自らのアイデンティティーを作ったスーツの群れの中に見出すようになり、自分を見失ってしまうのですが、敵に本拠地を襲われ身一つの状態にされ、頼りのスーツも使えない状況に追い込まれて、やっと自分を取り戻すというお話でした。

クライマックスバトルで、敵のエクストリミス軍団を相手に、味方はスーツ無しのトニー・スタークと、スーツ無しのローズ中佐のみ。孤立無援の絶体絶命かと思われたその時、トニーがJARVISに『ハウスパーティプロトコル』の実行を命じます。やがて遠くから近づく曳光。それを見てローディが、いつものアイアンマンスーツかなと思いきや、光の数は1つや2つではなく膨大な数、それらは敵に本拠地を急襲された際も地下に隠してあったた為無傷だった、トニーがノイローゼ状態の時に開発しまくっていたアイアンマンスーツの軍団でした。

『メリークリスマス』と相棒を見てニヤリとするトニー。ファイナルバトル開始、そんなシーンです。この時に飛来したスーツの数はアイアンマンマーク8から41までの実に34体。それぞれにちゃんと設定がありますが、残念ながら劇中それとはっきり認識できる個体は限られています。順番にご紹介しますがあくまで、筆者の認識上って話ですので間違えている個所もあると思います。何卒ご容赦下さい。

まず飛来するアイアンマンスーツの群れ。便宜上通称の『アイアンレギオン』と呼ばせて頂きますが、先頭を切って飛んでくるスーツは『MARK-22ホットロッド』です。これは試作型ウォーマシンMARK2。カラーリングは『アイアンマン』でMARK3を作っているときに話に出たトニーの愛車ホットロッドをモチーフにしたファイアパターンが施されています。

そのホットロッドを到着寸前にぶち抜いて、集合シーンでセンターを獲得したのは『MARK-17ハートブレイカー』です。

ムービー・マスターピース アイアンマン3 アイアンマン・マーク17 (ハートブレイカー) 1/6スケール プラスチック製 塗装済み可動フィギュア (2次出荷分)
MARK-17ハートブレイカー

こいつは後にも出てきますが、強化された胸部アークリアクターが搭載されており、従来よりも強力なユニビームを発射することができます。

で、集合シーンでまず画面に5体並ぶスーツは、右から『MARK-35レッドスナッパー』『MARK-40ショットガン』MARK-17を挟んで『MARK-39スターブースト』『MARK-33シルバーセンチュリオン』です。MARK-39は大気圏外でも活動できるスーツです。

カットが変わって集合シーンの続きに映り込むのはおそらく順番に『MARK-30ブルースティール』『MARK-20パイソン』(これは自信ないです)『MARK-19タイガー』『MARK-18カサノヴァ』だと思われます。『MARK-36ピースメイカー』の後姿も確認できます。トニーの作戦説明中少しアップになる緑色のスーツは『MARK-37ハンマーヘッド』です。

トニーの号令の元、いよいよ戦闘開始、真っ先に敵に突っ込んでいくのは『MARK-31ピストン』高速飛行型のスーツです。
『ジェントルメン!』と複数の敵に呼びかけて、五体が分離、一気に四人の敵をふっ飛ばした後、また合体して飛んでいくのは『MARK-41ボーンズ』です。このスーツは装甲がありません。

で、続いて敵にボコボコにやられているかと思いきや、敵を一人道連れに地面に落下爆発するのが先ほどのMARK-31です。爆発の衝撃でトニーとローディのいる足場がぐらつきますが、コンテナを突き破りながらその足場を支えに走ってくるのが、筆者的に一番の推しメンの『MARK-38イゴール』。トニーに名前を呼ばれる数少ないスーツです。

ムービー・マスターピース アイアンマン3 アイアンマン・マーク38 (イゴール) 1/6スケール プラスチック製 塗装済み可動フィギュア (3次出荷分)
MARK-38イゴール

コミックにも登場するこのMARK-38は重作業用に開発されました。ゴリラっぽい容姿が可愛らしいですね。

空中で複数の敵に絡まれて窮地に陥ってるのが先ほど登場した『MARK-35レッドスナッパー』人命救助用、それを助けに入るのが『MARK-17ハートブレイカー』です。MARK-35は救援空しく破壊されてしまいますが、その際やはり敵を巻き添えにしています。

ムービー・マスターピース アイアンマン3 1/6スケールフィギュア アイアンマン・マーク33 (シルバー・センチュリオン)
MARK-33シルバーセンチュリオン

戦闘の余波で、虜囚の身になっているペッパーがいよいよピンチになり、トニーが装着するスーツが『MARK-33シルバーセンチュリオン』。原作にも登場するファンの間でも人気が高いスーツで、両腕にブレードを装備しています。
『僕にもスーツを』というローディをトニーがすげなく置いていった後、ローディ―のヘルプに来るのがまたしても『MARK-17ハートブレイカー』です。ハートブレイカー大活躍。このことから非常に能力が高いスーツだと推察されます。

ローディを抱えて飛ぶハートブレイカーですが空中で敵に襲われて振るい落されてしまうローディ。細い足場に着地したローディに二体のエクストリミスが迫りますが、そこに立ち塞がるのが『MARK-25ストライカー』別名サンバー。土木工事用に開発されたスーツです。両腕に巨大なピストンハンマーを装備しています。圧倒的なパワーでストライカーが敵を一蹴した後、トドメを刺して飛んでいくのはトニーのシルバーセンチュリオン。この後キリアンとのバトルになり、シルバーセンチュリオンのブレードのおかげでトニーはピンチをしのぎます。

ムービー・マスターピース アイアンマン3 アイアンマン・マーク39 (スターブースト) 1/6スケール プラスチック製 塗装済み可動フィギュア (2次出荷分)
MARK-39スターブースト

キリアンとトニーの一回目の戦闘後、鉄パイプを投げつけるエクストリミスをあしらってるのがMARK-39スターブースト。シルバーセンチュリオンを壊された後、ペッパーを助けるべく『JARVIS、スーツをよこせ!』と走るトニー、最初にお迎えに来るのはMARK-22ホットロッドですが、トニーが装着する前に破壊されてしまいます。
ローディが大統領の救出に成功し(アイアンパトリオットはナンバリングされているスーツではありませんが、『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン』にちょっと登場するウォーマシンMk2のリペイント版です)、ペッパーが落下した後、キリアンと再度のバトルになりますが、トニーがダッシュスライディングからかっこよく装着するスーツ、これが難題でして、おそらくMARK-8かMARK-10だと思われるのですが、特徴的な首回りの形状が設定画のどれとも一致しないという謎のスーツです。ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。

ホットトイズ・バストアイアンマン31/6スケールバスト アイアンマン・マーク40 (ショットガン)
MARK-40ショットガン

でわりとしっかり映っているのにわからないこのスーツから緊急脱出した後、トニーが装着するのがMARK-40ショットガン。このスーツは高速飛行型の中でも屈指の最高速を誇り、マッハ5で飛行することができます。ショットガンは善戦しますが、やがて真っ二つにされてしまいます。(ところでエクストリミス軍団はあんなに体が熱いのに、パンツが燃えない理由を誰か教えてください)

ムービー・マスターピース アイアンマン3 アイアンマン・マーク15(スニーキー)1/6スケール プラスチック製 塗装済み可動フィギュア
MARK-15スニーキー

で、キリアンに無理やり装着させてからの自爆攻撃を担うのが劇中大事な役割を果たした最新鋭機MARK-42で、キリアン爆破の衝撃でふっ飛ばされたトニーを救ってバラバラになるのが『MARK-15スニーキー』です。このスニーキー、見た目がアイアンマンには珍しくエッジの効いたフォルムをしており、アイアンレギオンの中でも屈指の格好良さなのですが、劇中ではよく見えませんw。

そして最後に、ペッパーを攻撃しようとして返り討ちにあうのが、おそらくMARK-9です。MARK-8、MARK-9、MARK-10、この三体は見た目ほとんど変わりませんので判別がとても難しいのです。なんとも締まらない終わり方ですがお許しください。

いかがでしたでしょうか。まさに『誰得』な情報満載なコーナーでしたが、筆者的には貯め込んだムダ知識を書くことにより整理できて一定の満足感がございます。この他にも劇中に登場しなかったけど設定画ではとても格好がいいスーツ、例えば『MARK-16ナイトクラブ』や『MARK-27ディスコ』などが存在しますが、そちらはHOTTOYSさんが歴代アイアンマンスーツを全てフィギュア化するという、正気じゃないプロジェクトに取り組んでおられますので、興味のある方は商品ページなどをご覧になってみてください。

アイアンマン3 ハウスパーティープロトコル解説

いつか、筆者的にアイアンマンよりも好きなウォーマシンについて特集したいという野望を抱きつつ、この項はここまでとさせて頂きます。失礼いたしました。

Writer

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アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。