【ネタバレ】『ジョン・ウィック:コンセクエンス』序盤の衝撃展開、「ザ・コンチネンタル」監督も知らなかった ─ 「それにしても早かった」

この記事には、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のネタバレが含まれています。

「ザ・コンチネンタル」監督、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』でのシャロンの死を知らなかった
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』では、キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックと主席連合/ハイテーブルとの最終決戦が描かれた。掟破りのジョンを殺そうと執念を燃やすグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)は、逃亡者を始末し損ねたコンチネンタルホテル・ニューヨークの支配人ウィンストンを召喚し、報いとしてその場にいたシャロンを銃殺。後ろに倒れたシャロンは「お仕えできて光栄でした、我が友よ」とだけウィンストンに言い残し、逝ってしまった。

「観るまでは知りませんでした。噂には聞いていましたが、知らなかった」。シャロンの死についてこう語るのは、ウィンストンの若き日々に焦点を当てた「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」で第1&3話の監督を務めたアルバート・ヒューズ。「私が観たバージョンでは、かなり最初の段階で殺され、劇場版では少し引き延ばされていた気がします」と完成版との違いを振り返っている。「それにしても早かったですが、間違いなく重みは増していました」。
“重みは増していた”と語られているあたり、製作陣はシャロンの死が軽く見えないようシーン展開を慎重に調整していたことがうかがえる。突然の死を迎えたシャロンだが、ドラマ「ザ・コンチネンタル」では若い姿で登場する。ウィンストンとの絆を築くようになる前の話で、作品のメインキャラクターでもある。ヒューズは『コンセクエンス』初見時の驚きをこう振り返っている。
「どのプロデューサーも言ってくれませんでした。チャド(・スタエルスキ、映画シリーズ監督)も。それで私は、“ワオ、これは面白い。このキャラクターが死んだということは、間違いなく若いシャロンを演じる役者に重みを与えることになるだろう”って思いました。」

「それから現実でも悲劇が起きてしまった」。ヒューズは、2023年3月17日の悲劇を振り返る。シャロンを演じたランス・レディックの死だ。訃報を聞いて、ヒューズの頭をよぎったのは、「ザ・コンチネンタル」で若きシャロン役に抜擢されたアヨミデ・アデグンのことだった。イギリス出身の新人であるアデグンは、プロの演技経験もなく演劇学校の卒業を控えていたところ、ポテンシャルを買われて製作陣に引き抜かれた。
ヒューズによれば、アデグンの最初の演技は、大御所メル・ギブソンとのシーンだったという。「すでにそれだけでも大きな重荷だったと思います」とアデグンを気遣うヒューズ監督は、「『コンセクエンス』を観て、すでに撮り終えていて良かったと思いました」と語り、レディックとシャロン、2人の死に直面した当時の心境を振り返った。
▼『ジョン・ウィック:コンセクエンス』 の記事
Source: THR