『インディ・ジョーンズ』第5作、『レイダース』の雰囲気を継承 ─ マッツ・ミケルセン、ハリソン・フォードとの共演も振り返る

アドベンチャー・シリーズ『インディ・ジョーンズ』第5作は、第1作目『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)、第2作目『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)に立ち返ったかのような雰囲気の作品になっているという。
本作は、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)に続く第5作。ハリソン・フォードにとってシリーズのフィナーレを迎える作品と伝えられているが、その内容は未だ謎に包まれたまま。この度、原点回帰的な作品になることを明かしたのは、シリーズ初参加となる“北欧の至宝”、マッツ・ミケルセンだ。
米The Hollywood Reporterのインタビューにてミケルセンは、「『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』はお気に入りの作品のひとつで、1940年代、シリーズ作品の黄金期のような雰囲気の作品でした」としながら、「それは5作目にも表れています」と明かしている。「1作目、2作目に大きく立ち返り、オリジナルの雰囲気、オリジナルのインディ、濃密で壮大なものになっていますよ」。まさしくファンが新作に求めているような熱い冒険活劇が観られそうだ。
監督は当初、スティーブン・スピルバーグが続投する予定だったが、物語に新しい視点を取り入れたいという理由から、『LOGAN/ローガン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)のジェームズ・マンゴールドにその座を譲ることになった。スピルバーグは製作総指揮として企画に引き続き参加している。ミケルセンは、「同じビジョンで、ジェームズが作っているにもかかわらず、スピルバーグの映画のように感じました」と話す。スピルバーグが作り上げた作品の雰囲気がしっかりと継承されているということだろう。
本作の撮影は、2021年6月上旬より開始され、2022年2月末に終了。その撮影の最中には、ハリソン・フォードがアクションシーンのリハーサル中に肩を負傷するという出来事も起きた。当時78〜9歳だったフォードについてミケルセンは、「この作品で初めてお会いしたのですが、とにかくパワフルな方でした。それは役者としてだけでなく、肉体的にもです」としながら、彼との共演を振り返っている。「撮影初日のことについて覚えています。夜に撮影が行われたのですが、朝の5時に中断して、彼はマウンテンバイクで50キロもサイクリングしていました。ハリソンは怪物のような方で、とても素晴らしい怪物ですよ」。
ふたりのほかキャストには、アントニオ・バンデラス、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、トーマス・クレッチマン、ボイド・ホルブルック、ショネット・ルネ・ウィルソンが参加。製作にはスティーブン・スピルバーグのほか、フランク・マーシャルやキャスリーン・ケネディが名を連ね、ジョン・ウィリアムズが音楽を続投している。
なお『インディ・ジョーンズ』第5作は、2023年6月30日に米国公開に向けて、ポスト・プロダクション(撮影後作業)が行われている最中だ。
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Source: The Hollywood Reporter