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【ネタバレ】『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』もう一つのエンディング案が判明 ─ 実現しなかった納得の理由、監督が明かす

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
©2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

この記事には、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のネタバレが含まれています。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』でインディ・ジョーンズとヘレナ・ショー、テディは、時空を越えることができる神秘のダイヤル“アンティキティラ”をめぐって、ナチスの科学者ユルゲン・フォラーらと激しい争奪戦を繰り広げる。

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フォラーはこのダイヤルの力で1939年に戻り、歴史の失敗を正すことを目指したが、一行がたどり着いたのは紀元前214年の「シラクサ包囲戦」の現場。実はこのダイヤルは、アルキメデスが援軍を呼び寄せるために作ったものであったことが判明する。

インディは歴史書に描かれていた伝説の数々が事実であった様を目の当たりにし、さらに偉大なアルキメデスと対面したことに圧倒され、この時代に残ることを望む。しかし、それではタイムパラドックスが起こることを懸念したヘレナは、インディをパンチして気絶させ、元の時代に連れ帰る。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
©2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

紀元前の過去にタイムスリップするという、奇想天外で荒唐無稽な、しかし『インディ・ジョーンズ』シリーズらしさもある大胆な展開。本作では脚本も手がけたジェームズ・マンゴールド監督は、「他にもたくさんの選択肢を反すうした中で、あの選択を選んだ」と、別のエンディングもいくつか検討されていたことを米Inverseに明かしている。

別の展開のうちの一つは、ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)の企み通り1939年のナチス・ドイツに戻るというものだ。そこでは、インディが「マッツの計画を阻止しようとする」筋書きになっていたという。「しかし、これを頭の中で描きこむほど、最終的にどうしてもスパイ映画のようになってしまった。これでは感情移入できるところがない」として、マンゴールド監督はこれを諦めた。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
©2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

また監督は、本作では1968年、1944年、そして紀元前200年(214年)という三つの時代が言及されていることを指摘。もしも過去のナチス・ドイツに行ってしまっていたら、紀元前200年だけが実際に見られないまま終わることを懸念したという。

アンティキティラの力で紀元前214年にたどり着くというアイデアを、「コレだ、と思った」と振り返るマンゴールド監督。「人生を通じて、想像するしかなかったものに、インディは突然直面することになった。歴史や遺物という鍵穴を通じてしか見られなかったものの中に、突然入り込むという現実です。それをハリソン自身が演じるだなんて、なんと力強い瞬間でしょう」。

この時代に留まろうとしたインディだが、ヘレナによって元の時代に連れ返される。その後、シリーズの初代ヒロインであるマリオンの突然の訪問を受け、映画は幸福感に包まれたエンディングを迎える。マリオン役カレン・アレンが海外インタビューでこの再演を語った様子をまとめた記事は以下にて。

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Source:Inverse

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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