映画『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』および『アベンジャーズ／エンドゲーム（邦題未定、原題：Avengers: Endgame）』を手がけたアンソニー＆ジョー・ルッソ監督が、ファンの間で話題となっている有力な仮説にコメントした。これまで製作現場で撮影された写真には、映画のストーリーに関わるであろう意味深な要素が写っていたのである。

https://www.youtube.com/watch?v=HtxEYvZ6nlA

ヒーローたちの時間旅行、否定される？

『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』および『アベンジャーズ』第4作の撮影現場から届けられた写真は、少なからずシリーズのファンを戸惑わせてきた。たとえば、『アベンジャーズ』（2012）のクライマックスで起きたニューヨークでの決戦と思しき背景にて、キャプテン・アメリカが当時のコスチュームを着用、しかもそこにはアントマンの姿があったのだ。
ここから現地メディアやファンたちが生み出したのは、ドクター・ストレンジの魔具であるアガモットの眼（＝タイム・ストーン）によって時間が操作され、ヒーローたちが当時の戦闘をやり直すのではないか……という仮説だった。

MTVのポッドキャスト“Happy Sad Confused”に登場したアンソニー＆ジョー監督は、司会者から「タイムトラベルという物語上の仕掛けをどう思うか？」というイジワルな質問を仕掛けられている。
すると二人は、「そういうのは大好きですよ」、「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ね」、「そうそう『バック・トゥ・ザ・フューチャー』」…というやり取りを繰り広げた後、さらりとファンの仮説を突くコメントを残したのだった。問題の発言は、以前キャプテン・アメリカの仮説にも言及したジョー監督の口から飛び出している。

「えっと、面白いですよね。写真がリークされて、その意味についていろんな推測がされているわけですから。『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』（2016）には、ある技術についての5分間のシークエンスがあります。具体的な理由があって用意したんですよ。ですから、あの作品を見直してもらえれば、きっと（ストーリーの）方向性のヒントが得られると思います。」

タイムトラベル、そして『シビル・ウォー』に登場した技術といえば、映画の冒頭でトニー・スタークがプレゼンテーションしてみせたB.A.R.F.システムが有力だろう。両親と会った最後の記憶を、トニーはバーチャル・リアリティで再現したのだ。このシステムはトラウマを癒すため使用されるもののようだが、これが『インフィニティ・ウォー』で再登場するなら、一体どのような用途で？

しかしB.A.R.F.システムは、自身の記憶をリアリティあふれる映像として投影することこそできても、（少なくとも『シビル・ウォー』の時点では）実際に過去を変えられるものではない。ヒーローたちがこのシステムで過去へと擬似的に戻るなら、そこにサノスを倒す秘密が眠っていると考えるべきだろうか。B.A.R.F.システムがなんらかの意味をもっているにせよ、タイムトラベルが絶対に起こらないとも言い切れないのだが……。

秘密主義で知られるマーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、監督がこうしたストーリーの要素を明かすのは非常に珍しいことだ。とはいえ蓋を開けてみれば、現場写真が意味していたものはタイムトラベルなのかB.A.R.F.システムなのか、それとも両方なのか、仮にシステムが登場するならばどんな機能と意味を持つのか、その謎はかえって深まったような印象もある。もしかして、監督にまんまと踊らされているだけなのか？

ちなみにアンソニー監督は、「秘密保持のため、もしや本編に存在しないシーンも撮影されているのでは？」という疑惑に対して「疲れすぎててそんなことできない」とコメントしている。

映画『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。
なお、続編『アベンジャーズ／エンドゲーム（邦題未定、原題：Avengers: Endgame）』は2019年4月26日（金）より米国公開予定だ。

Sources: http://comicbook.com/marvel/2018/01/23/avengers-4-time-travel-civil-war-barf-connection/
https://marvelstudiosnews.com/2018/01/23/joe-russo-explains-meaning-behind-leaked-avengers-4-set-photos-spoilers/
http://comicbook.com/marvel/2018/01/23/avengers-infinity-war-fake-scenes-spoilers-/
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