ジェームズ・キャメロン、『ハムネット』2回観て2回とも号泣 ─ 『エターナルズ』クロエ・ジャオ新作、アカデミー賞有力候補

『タイタニック』『アバター』シリーズで知られる巨匠ジェームズ・キャメロンは、映画を製作することを、そして鑑賞することをこよなく愛する映画人。直近ではクロエ・ジャオ監督による『ハムネット』がお気に入りのようだ。
キャメロンとジャオの両氏はThe Hollywood Reporter主催の対談イベントに登壇。キャメロンは、ご機嫌な表情で「『ハムネット』を2回見ましたよ。2回とも大泣きしました。何度も泣きました」とジャオに伝えた。
「あなたの超能力は共感力のように私には思えるんです。つまり、あなたハリウッドで一体どのようなことをしているんですか? どのように状況を切り抜け、それでもなお心をオープンにしていられるんですか? 何か秘密があるんですか?個人的にそれを聞きたいんです。」
巨匠からの賞賛を前にジャオは恐縮した表情で「どうでしょう、あなたの自然とのつながりが、すべての核心であるように思えますが、あなたこそ何をしているんですか?」とユーモアたっぷりに返している。

マギー・オファーレルによる同名小説を元とする『ハムネット』は劇作家ウィリアム・シェイクスピアの名作『ハムレット』の誕生に基づく、妻アンと夫ウィリアムの語られざる愛の物語。ペストが流行するさなか、仕事のためロンドンに滞在する夫に代わり、妻が子どもたちと過ごす日々と悲劇を描く。
『アバター』シリーズで自然や文明の間にある摩擦を描き続けているキャメロンは、「やはり自然があなたには重要なんですね」と、ジャオの手腕に興味津々の様子。『ザ・ライダー』(2017)や『ノマドランド』(2020)でもあるがままの自然や、その土地に暮らす人々のリアルな生を切り取ってきたジャオだけに、『ハムネット』にもその才幹が発揮されているのかもしれない。
「映画制作において、他者に感情的なコミュニケーションをしてもらうための目標はありますか? それは目標なのか、もしくは自然に発生するものなのか」と質問を重ねるキャメロンからは、若手のフィルムメイカーのような新鮮な好奇心が感じられる。
ストイックかつ厳しい物言いで知られるキャメロンだが、素晴らしいと思ったものは忖度なく絶賛している。昨年は『エミリア・ペレス』を「3回見た、これまで作られたどんな映画とも違う」と称えており、同作は各映画賞にて高く評価され、ゾーイ・サルダナがアカデミー賞助演女優賞を受賞している。
なお、キャメロンお墨付きの『ハムネット』も、本年度のアカデミー賞にて作品賞・主演女優賞(ジェシー・バックリー)・監督賞など8部門にノミネートされ、最有力候補ともいわれている注目作だ。日本では4月10日公開。

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Source: IndieWire




























