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ジェイミー・フォックス、マイク・タイソン伝記映画に主演 ─ 念願の企画ついに始動、トレーニング進行中

マイク・タイソン ジェイミー・フォックス
© Glenn Francis https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mike_Tyson_2019_by_Glenn_Francis.jpg | John Bauld https://www.flickr.com/photos/themollusk/48693984158 | Remixed by THE RIVER

『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)『ベイビー・ドライバー』(2017)などのジェイミー・フォックスが、元プロボクサーのマイク・タイソンを描く伝記映画(タイトル未定)に主演することがわかった。ジェイミーが長らく取り組んできた念願の企画が、いよいよ実を結ぶ。

映画プロデューサーのマーク・バーンバウムによるInstagramライブ番組「Catching Up」に登場したジェイミーは、タイソンの伝記映画が始動していることを認め、「伝記モノは難しいんです、完成するまでに20年かかることもある。だけど正式に始まりました」とコメント。現在は懸垂を日に60回、上腕三頭筋や大胸筋を鍛える“ディップス”を日に60回、腕立て伏せを日に100回行うトレーニングで身体づくりに励んでいるという。番組出演の翌日、ジェイミーはトレーニングの様子を収めた写真をInstagramにて公開した。

マイク・タイソンは、少年時代から度重なる非行によって繰り返し逮捕され、少年院にてボクシングと出会う。1985年に18歳でプロデビューし、翌年には史上最年少でWBC世界ヘビー級王者となった。1987年にはWBA世界ヘビー級タイトル、IBF世界ヘビー級タイトルを獲得し、大手3団体の統一に成功。ところがプライベートでは結婚・離婚や自殺未遂、交通事故などのスキャンダルが相次ぎ、1991年にはレイプ事件で逮捕・収監された。

その後はボクシングも全盛期の勢いを取り戻せず、ルール違反の暴力沙汰やドラッグ、再度の結婚・離婚を経て、2005年に現役を引退。映画・テレビへの出演やスタンダップコメディアンとしてのデビューなどに挑戦している。ただしプライベートでは、再びの結婚・離婚、ドラッグ&アルコール依存、暴行事件などが繰り返し報じられてきた。2020年春にはボクサーへの復帰も示唆している。

ジェイミーといえば、レイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』(2004)でアカデミー賞&ゴールデングローブ賞などの主演男優賞を受賞。脚本家・監督・共演者などは不明だが、まずはジェイミーがタイソンをどう演じるのかが大きな見どころであろう。今回、ジェイミーは「彼(タイソン)のキャリアの頂点を僕は見ているし、その後うまくいかなくなったところも見ている。そういう部分を描けることがすごく楽しみ」と語り、清廉潔白とはほど遠い人物を多面性・多層性をもって掘り下げると強調した。「若い人から年をとった方まで、誰もが彼の人生を理解できるものになると思います」

ちなみにマイク・タイソンに“変身”するにあたっては、ジェイミー自身のトレーニングのみならず、特殊メイクも使用される可能性もあるとのこと。その完成形については「道端で僕に出会っても、マイクだと勘違いしたまま写真を頼むことになるでしょう」とジョークを交えて語っている。

Source: Catching Up, Jamie Foxx, HuffPost

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。