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ジョーカー役が話題のジャレッド・レト、ポップアートの奇才アンディ・ウォーホル役決定!配役の絶妙さを解説

映画『スーサイド・スクワッド』でジョーカー役を怪演しているジャレッド・レトが、1960年代に活躍したポップアートの奇才アンディ・ウォーホルを演じることがわかった。

レトがウォーホルを演じるというキャスティングはまさに絶妙。本記事では、なぜレトがウォーホル役にふさわしいかを紐解いていこう。

伝記映画『ウォーホル』

レトがウォーホルを演じるのは伝記映画『ウォーホル(原題)』で、ヴィクター・ボクリスが1989年に出版した『Warhol: The Biography』を原作として製作される。

プロデューサーは『ソーシャル・ネットワーク』や『キャプテン・フィリップス』のマイケル・デ・ルカ。デ・ルカとレトは共同で原作の映画化権を取得している。また脚本にはドラマ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』や映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を手がけたテレンス・ウィンターと、すでに実話の映像化で高い評価を得ている顔ぶれが揃った

奇才ウォーホルとレトの相性は

アンディ・ウォーホルは、1960年代のアメリカで大衆社会・消費社会そのものを取り扱って多くの作品を生み出した芸術家だ。ポップアートの旗手として現在も高い人気を集めるこの人物と、彼を演じるジャレット・レトの相性は抜群である。

マルチな活動で業界を乗りこなすアーティストとして

ウォーホルとレトには、ともにマルチな活動で業界を泳ぎ回るという共通点があった。

ウォーホルといえばキャンベル・スープの缶やマリリン・モンローの肖像画が有名だが、実は映画を製作したりバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のプロデュースを手がけていた。レトも俳優業だけでなくバンド「30 Second To Mars」で精力的に活動し、ミュージックビデオやドキュメンタリーを自ら監督するほか、関連企業を設立するなど幅広く活躍している。

https://theriver.jp/jared-leto-jorker/

俳優ジャレッド・レトの集大成なるか?

しかしウォーホルは、その作品とは裏腹にすこぶる内向的な人物だともいわれていた。外見もエキセントリックだが、人間的にも奇妙なところの多い人物だったという。アーティストとしての共通点が多少あったとして、そう簡単に共感したり理解できたりする人物ではないだろう。

しかしご安心いただきたい。『スーサイド・スクワッド』でジョーカーを演じた際にはその奇行ぶりが話題となったほど、レトはとにかく役に入り込むタイプの俳優である。

『スーサイド・スクワッド』や『レクイエム・フォー・ドリーム』、ジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップマンを演じた『チャプター27』の影響か、レトには狂気的な役のイメージが付きまといがちだ。ともすればウォーホル役もその延長線上に置かれかねないリスクさえある。しかしレトは狂気やエキセントリックさとともに人物のきわめて真っ当な一面をにじませる俳優である。ジョーカー役でさえその例外ではなかった。

ウォーホルのアーティストとしての狂気と繊細さを、レトならばアーティストの感性や演技派俳優の技術で見事に演じてくれるのではないか……。またウォーホルは、社会の理解が追いつかない当時からゲイであることを公表した人物でもある。レトは『ダラス・バイヤーズクラブ』でゲイのエイズ患者役を演じて非常に高く評価されているが、今回もきっと新たなアプローチを見せてくれるに違いない。

現在レトは『ブレードランナー』続編の撮影に参加しているという。『ウォーホル(原題)』の続報を楽しみに待ちたい。

source: http://www.hollywoodreporter.com/news/jared-leto-play-andy-warhol-930967

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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