『ダラス・バイヤーズ・クラブ』ジャン=マルク・ヴァレ監督が急逝 ─「ビッグ・リトル・ライズ」『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』でも知られる

『ダラス・バイヤーズ・クラブ』(2013)などのジャン=マルク・ヴァレ監督が急逝したことがわかった。58歳だった。
Deadlineによるとジャン=マルク・ヴァレ監督は、カナダ・ケベック州郊外の山小屋で亡くなっていたとのこと。本記事時点では急逝に至った詳細は伝えられていない。クリエイティブパートナーのネイサン・ロスは、以下のように声明文を公表した。
「ジャン=マルクは、創造性、真正性、そして異なることへの挑戦を支持していました。彼は真の芸術家であり、寛大で愛情深い方でした。 彼の才能とビジョンには、一緒に仕事をした誰もが目を見張るものがありました。彼は友人であり、クリエイティブパートナーであり、兄のような存在だったのです。巨匠がいなくなるのは寂しいですが、彼の美しいスタイルと、世界と分かち合った衝撃的な作品が生き続けることを知れば、心が慰められるでしょう。」
カナダ出身の監督、脚本家、編集者、プロデューサーのジャン=マルク・ヴァレの代表作のひとつといえば、『ダラス・バイヤーズ・クラブ』だろう。同作は、HIV患者が特効薬を入手するため奔走する姿を描いた実話映画で、アカデミー賞では、メインキャストのマシュー・マコノヒー&ジャレッド・レトがそれぞれ主演・助演男優賞に輝いた。その次回作として発表された『わたしに会うまでの1600キロ』(2014)では、リース・ウィザースプーンとローラ・ダーンがそれぞれアカデミー賞主演・助演女優賞に候補入り。そのほかには、ジェイク・ギレンホール主演『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(2015)などを手掛けたことでも知られている監督だ。
ジャン=マルク・ヴァレ監督は映画界だけでなく、「シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人 」(2018)をはじめ、「ビッグ・リトル・ライズ」(2017-)などテレビドラマ界でも活躍していた。「ビッグ・リトル・ライズ」はエミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞などで数々の賞に輝いた一作だ。
ご冥福をお祈りします。
Source:Deadline