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『アベンジャーズ』サノス生みの親、『ジャスティス・リーグ』を観て実写化不安になっていた

マーベル『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノス

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)と『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で全世界を苦しめたタイタンの帝王、サノス。今や『スター・ウォーズ』ダース・ベイダーに匹敵する、ポップカルチャー史上最も偉大なヴィランとして数えられるようになった。

ところが、原作コミックにおけるサノス生みの親ジム・スターリンは、『インフィニティ・ウォー』で初の本格登場するにあたって、不安に感じる要素があったという。その理由は、DCコミックス原作映画『ジャスティス・リーグ』(2017)だったらしい……。

「『ジャスティス・リーグ』みたいになったらどうしよう」

CinemaBlendのインタビューに登場したジム・スターリンは、「我が子であるサノスの描かれ方について意見を」と求められ、次のように語った。

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「『シビル・ウォー』を観て、それからマーベルの過去作も観て、良い自信があったんです。『インフィニティ・ウォー』の1ヶ月前くらいにジョー・ルッソ(監督)から連絡があって、”サノスのバックストーリーをカットすることになってしまいました。映画は2時間半になりそうなんですが、2時間にしたいとかで”、と。」(※『インフィニティ・ウォー』実際の上映時間は2時間40分になっている。)

そこでジムが続けたのは、「マズかったのは、その一週間前に『ジャスティス・リーグ』を観ちゃってたんですよ」との言葉。インタビュワーも笑い出してしまい、「それはマズいですね」と同調した。

『ジャスティス・リーグ』の名誉のために補足しておくと、バットマンやワンダーウーマンらDCコミックスのスーパーヒーローが集結する同作には、数え切れないほどの見どころがある。しかしながら、主なヴィラン(ステッペンウルフ)の描き込みに関して言えば、『アベンジャーズ』サノスの方に軍配があがるだろう。『ジャスティス・リーグ』のステッペンウルフは、残念ながらあまり印象に残らないヴィランのまま消えていった。これが、ジムを不安にさせる要因だった。

「だから(サノスのバックストーリーをカットすると)言われた時は、”『ジャスティス・リーグ』みたいになったらどうしよう、サノスが出てきて…”と考え始めてちゃって、”うわぁ、ヤバいぞ”と。」

ところが、天下のマーベル・スタジオである。この偉大なヴィランを凡庸に描くはずがない。『インフィニティ・ウォー』はサノスらがアスガルドの避難船を襲撃する場面から始まるが、このオープニングを観ただけで、ジムは成功を確信したという。

「映画が始まって2分、もはやハルクを叩きのめすより前でした。これは大丈夫だぞと。心配要らない、映画を楽しもうと思いました。サノス、かなり良いじゃないですか、初っ端から。」

ジムは、サノスを演じたジョシュ・ブローリンの演技も大絶賛。生みの親であるジムにして、「私の心を読んでいたような、どう動くべきかコミックを研究されているように思った」と言わしめたのだから、ジョシュにとっては最上級の褒め言葉だろう。ちなみにジムは以前、サノス役について「アーノルド・シュワルツェネッガーやイドリス・エルバあたりの、しゃがれた声が出せる方が演じるんだろうなと思っていました」と明かしている

Source:CinemaBlend

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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