『ジョン・ウィック』監督、もはやスタジオから「よく分からんがイイ感じになるんだろう」と言われるほど信頼されきっている

キアヌ・リーヴス主演のアクション・ノワール映画『ジョン・ウィック』シリーズは、回を重ねるごとにアクション・シークエンスがより過激に、より複雑になっていく。その仕掛け人でもあるチャド・スタエルスキ監督が、観客をアっと驚かせる型破りなアクションシーンを生み出すプレッシャーについて明かしている。
『ジョン・ウィック』シリーズでは引退した殺し屋のジョン・ウィックさんが、普通なら武器として使わないだろうし、武器として使うことを思いつきもしないだろう「鉛筆」や「図書館の本」などを駆使して敵を殺めていく。最新作『John Wick: Chapter 4(原題)』ではウィックさんがヌンチャクを使うことが明らかになっているが、米The Hollywood Reporterの取材にてスタエルスキ監督が、アクションシーンで上を目指す苦労や、その過程で生まれたスタジオとの奇妙な信頼関係に言及した。
「自分の芸術性を凌駕しなければならないことについて愚痴をこぼしたり不満も言えるけど、映画の成功により、特定の幹部が僕たちを信頼してくれるようになりました。僕が、“キアヌが馬に乗ったり、アーケイドの周りを車でドリフトしたりするんです。それから巨大な滝のセットを作って、犬が股間に噛みつきます”と説明すると、幹部たちは、“どうやるのか全く分からんが、まぁおそらくイイ感じになるんだろう”と、僕の言葉を真剣に受け取めてくれるようになったんです。僕たちの間に信頼関係が生まれたから、アイデアにOKを出してくれるようになりました。」

どうやらスタジオの幹部たちは、スタエルスキ監督に全幅の信頼を置いている様子。そして、回を重ねるごとにアクションを過激にエスカレートさせるという挑戦は、最新作でも見事に実を結んでいる模様で、予告編では伝説のカンフー・アクションスターである“宇宙最強”“ド兄さん”ドニー・イェンとキアヌの格闘シーンが炸裂。2人が拳銃と日本刀を手に、スピード感あふれる華麗なアクションシーンを繰り広げている。
アクションシークエンスのさらなるパワーアップに期待が高まる『John Wick: Chapter 4(原題)』は、2023年3月24日に米国公開予定。
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Source:The Hollywood Reporter