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『ジョン・ウィック』ドニー・イェンのスピンオフ映画にキアヌ・リーブスは出演しない

ジョン・ウィック:コンセクエンス
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『ジョン・ウィック』シリーズにて進行中の、“宇宙最強”ドニー・イェンが主演・監督を務めるケインのスピンオフ映画(タイトル未定)に、キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックは登場しないことがわかった。プロデューサーを務める、シリーズ監督のチャド・スタエルスキが米The Hollywood Reporterにて明かした。

杖による棒術を駆使する盲目の暗殺者ケインは、第4作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)で初登場し、ジョン・ウィックや真田広之演じるシマヅと死闘を繰り広げた。スピンオフ映画は同作ののち、犯罪組織ハイ・テーブルから解放されたケインが新たな試練に直面する“香港スタイルのアクション・スリラー”と伝えられている。

このたび、スタエルスキは「ドニー・イェンのスピンオフにジョン・ウィックは登場しません。ドニー・イェンとカンフー映画へのオマージュになります」と断言した。「『ジョン・ウィック』第1作がチャールズ・ブロンソンやリー・マーヴィンへのオマージュだとしたら、この映画はチョウ・ユンファやジョン・ウー、ウォン・カーウァイへのオマージュなのです」。

同じく『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフである『バレリーナ:The World of John Wick』ではリーブスがジョン・ウィック役を再演し、アナ・デ・アルマス演じるイヴ・マカロとも対面するが、これも当初の脚本にはなく、スタエルスキは当初「反対していた」という。意志を改めたのは、監督のレン・ワイズマンをサポートしたいという思いからだった。

「メリットは理解していました。『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が大ヒットしていたので、彼(ワイズマン監督)には『ジョン・ウィック』第1作のように製作費1,800万ドルのインディーズ作品を作るようなことはできなかったのです。同じ世界で戦うなら、彼にも戦うチャンスが必要。スタジオの立場からすると、ジョン・ウィックを『バレリーナ』の特殊なタイムラインに登場させるのがもっとも簡単な方法でした。」

なお、ケインのスピンオフ映画には『コンセクエンス』よりシマヅの娘アキラ役のリナ・サワヤマが続投。そのほか『ジョン・ウィック』シリーズから再登場するキャラクターの有無はわかっていない。

脚本は『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)のマットソン・トムリン、「アンブレラ・アカデミー」のロバート・アスキンス。プロデューサーにはスタエルスキのほか、シリーズのプロデュースを務めてきたバジル・イワニク&エリカ・リーが名を連ねた。撮影は2025年内の開始予定だ。

Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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