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『ジョン・ウィック』は『マトリックス』なくして存在しない ─ チャド・スタエルスキ監督が力説

ジョン・ウィック:パラベラム
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映画『ジョン・ウィック』シリーズでおなじみのキアヌ・リーブスと監督のチャド・スタエルスキは、ともにウォシャウスキー姉妹による『マトリックス』シリーズとの縁が深い二人だ。キアヌは言わずと知れたネオ役を演じ、スタエルスキ監督は3部作のスタントダブル&スタント・コーディネーターを務めた。

米Wiredの取材にて、スタエルスキ監督は、『マトリックス』なくして『ジョン・ウィック』はなかったと証言している。「『ジョン・ウィック』シリーズは『マトリックス』に恩があると言ってよいのでしょうか?」との質問に、キアヌが「どちらも素晴らしいフィルムメーカーによるオリジナルのアイデアですよね」と答えると、スタエルスキは自身の思いをこう述べた。

もしも『マトリックス』があれほどの傑作にならなかったら……という想像をしない人はいませんよ。(『マトリックス』のあと)僕とデヴィッド・リーチ(『ジョン・ウィック』第1作の共同監督)は、『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005)と『スピード・レーサー』(2008)にも参加しました。“ウォシャウスキー(監督)映画学校”に10年通ったわけです。『ジョン・ウィック』シリーズは、間違いなく『マトリックス』の子どもです。」

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その恩返しも兼ねてであろう、スタエルスキは『マトリックス レザレクションズ』(2021)には俳優として出演。役名は本人と同じ“チャド”だったが、スタエルスキは「(撮影は)最高の一日ではなかったですね」と冗談めかした。「大したことないと思っていたんです。コーヒースタンドで暴れるだけだと。そしたら食べきれなかったクロワッサンが口の中に残っていて、台詞に詰まってしまった。悲劇でした」。

ちなみに、キアヌがウォシャウスキー姉妹から学んだことは「作品の細部にこだわること、世界を構築すること、人々の糧となるアイデアを娯楽の中に取り入れること」。これもまた『ジョン・ウィック』シリーズに活かされており、“自由とは何か、ルールとは何か、因果とは何か”といった主題に表れているのだそうだ。

映画『ジョン・ウィック:チャプター4(原題)』は2023年3月24日に米国公開予定。

Source: Wired

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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