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『ジョン・ウィック』ドラマ版は映画の40年前、若きウィンストンの物語 ─ キアヌ・リーブスは登場しない見込み

キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』シリーズのドラマ化企画、「ザ・コンチネンタル(原題:The Continental)」の新たな情報が明らかになった。シリーズを手がける米ライオンズゲートのテレビ部門を統括するケヴィン・ベッグス氏によると、ドラマは映画シリーズの40年前、若きウィンストンを描く物語になるという。

2018年に第一報が伝えられた「ザ・コンチネンタル」は、映画版の前日譚になること、ジョン・ウィックではない“別の人物”の視点から描かれることが判明していた。米Deadlineにてベッグス氏が語った情報の数々は、これらの情報をさらに補強するものだ。

「『ザ・コンチネンタル』では、若いウィンストンと仲間たちが、いかにしてコンチネンタル・ホテルに入り込んだのかを描きます。(『ジョン・ウィック』で)ホテルが初めて登場した時から40年前の話です。それ以上のことは言いませんが、(製作・放送の)Starzはこの方向性で進めていますし、素晴らしいコラボレーターもいます。」

「ザ・コンチネンタル」のアイデアは、YouTubeのドラマシリーズ「Wayne」(2019)のチームが提案したもの。ゴミ収集業者のストライキによってゴミがうず高く積まれ、マフィアが生活衛生業に参入し始めた70年代のニューヨークを舞台に、非常にリアルな舞台設定のもと、おなじみコンチネンタル・ホテルの起源が語られることになる。

映画版でウィンストンを演じてきたイアン・マクシェーンは、以前「ザ・コンチネンタル」には出演しないこと、声のみで出演する可能性があることを認めていた。主演には若い俳優がキャスティングされ、マクシェーンがナレーションを務めるという選択肢もあるとみられる。なお、ベッグス氏によると「ザ・コンチネンタル」シーズン1は各話90分の全3話構成で準備中。1シーズン限りのリミテッドシリーズになる可能性もある。

ちなみに「ザ・コンチネンタル」については、ジョン・ウィック役を演じるキアヌ・リーブスの出演の有無にも注目が集まっていた。しかしベッグス氏は、本作が映画の40年前を描くことを踏まえ、ジョン・ウィック=キアヌ・リーブスの登場には否定的な姿勢を示している。「(出演の)可能性を排除することはしませんが、キアヌは映画のほう(第4作・第5作)で忙しいのです」。ただし、キアヌはシリーズの製作総指揮に就任する見込みで、チャド・スタエルスキ監督とともに脚本の草稿にはすべて目を通しているということだ。

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。