『ジョン・ウィック5』は敵と共闘する展開に? ─ 「ダース・ベイダーが皇帝を倒した時みたいな」クリエイターが語る

『ジョン・ウィック』シリーズまさかの第5弾、『ジョン・ウィック5(仮題)』では、憎むべき悪役と共に戦うことになる?シリーズ原案のデレク・コルスタッドが米ScreenRantでアイデアを語った。
コルスタッドはシリーズの創設者であり、3作目の『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)までに直接関与。それ以降は制作から離れており、次の第5作にも現時点では深く携わっているわけではない。
『ジョン・ウィック5』は、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)での劇的な結末からの続編だ。そもそもキアヌ・リーブスのジョン・ウィックがどのように登場するのかも定かではない。そんな中でコルスタッドは、もはや主席連合が主要な悪役ではなくなった世界で、憎き敵との共演への期待を語っている。
参考にあげられているのは『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)だ。ご存知のように、主人公ルーク・スカイウォーカーの父親である悪役ダース・ベイダーが最後の瞬間に善の心を取り戻すと、ダース・シディアスこと皇帝パルパティーンを奈落の底に突き落とし、自らも犠牲となる。
「面白いなと思うのは、大好きな映画を見てみると、まずは善いヤツと悪いヤツが出てきますよね。それで『ジェダイの帰還』を映画館で観た時のことを思い出してみると、ダース・ベイダーが立ち上がって、皇帝を掴み上げたあのシーンですよ。11歳当時の僕は、そんな展開考えもしなかった。僕を含めて当時の子どもたちは、みんな仰天したわけです。
みんな呆然として、“ちょっと待ってよ”って感じでしたね。それで彼が皇帝を突き落として、あの父と息子の瞬間がやってくる。ね?お気に入りの映画を観ると、第一幕までは互いに銃を突きつけあっていたところ、第三幕には最悪の敵に背を合わせる二人になっているものなんです。」
“敵の敵は味方”の展開はいつだってアツいものだが、コルスタッドは『ジョン・ウィック5』でもこの流れを見たいと願っている様子。「究極的には、この物語も同じように、憎む運命だった人がお馴染みの顔として出てくる、というふうになればいいなと思っています。“おい、待て。あぁ、なるほど、俺たち対ヤツらか。やるしかねぇな”みたいな。そんなふうに考えていて、僕としては愛しかないですよ」。
『ジョン・ウィック』第5作の製作が正式に発表されたのは2025年4月のこと。前作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)の結末を経て、「ジョン・ウィックの新たな物語」が描かれるという。監督のスタエルスキのほか、プロデューサーのエリカ・リー&バジル・イワニクも続投する。現在はスタエルスキらが脚本作業に入っており、満足できるものができれば進行となる予定。具体的なスケジュールは明らかにされていない。
なお、『ジョン・ウィック』シリーズは前日譚を描くアニメ映画(タイトル未定)も企画中。キアヌ・リーブスも声優で復帰予定だ。
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Source:ScreenRant